遠くて近い国へ(その5)

(先回より続く)

セー広場から、しばらく歩くと隣接しているのがサンパウロ市の
リベルダーデ(Liberdade)地区

   
     
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リベルダーデ広場前
     
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広場はちょうど工事中で立ち入ることが出来なかった

      

     

ここは、今回の出張で僕がどうしてもじっくり訪ねたかった場所のひとつである。

    

東洋人街と呼ばれているこの地区は、かつての日本人街で、
いまでも系人の重要なコミュニティーを形成している。

    
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聞くところによると、最近は中国人の進出が目覚しく、店舗のオーナーや家主が商売上手な中国人の手に渡ってしまい、日本人ではなく東洋人街として移り変わっているらしいのだ。

    
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日本人としては少々残念

   

    
それでも街のレイアウトや店の構えは、まだ日本の面影を数多く残している。

    
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通りの入り口は朱の鳥居も

   
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こういうセンス たまらないねぇ

    

さあ、一軒ずつ店舗探訪だッ。

   
   

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調味料だけでもこの品揃え

    
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ブラジル産だろう。日本式の野菜が数多く並んでいる

   
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おやっ!? デコポンが売られているぞ!
熊本県の皆さん!ブラジルまでその名が轟いていますよっ

    
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日本酒類もこのとおり

    
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おおおお~っ!? イチゴが売られているぞ。

   

日本から持っていければ売れるだろか?

   

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サンパウロでも寿司ブームのようだ。

  
日系人というよりも、白人の方が関心を示していた。

    

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       半生和菓子類も良く売れていた

    

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ジャポニカ短粒種の米も山積みされている。
寿司専用米というのもあった

     

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麺類も豊富

       

加工食品がメインだけれども、ものすごいアイテム数にビックり。

   
この通りだけには、日本の空気が流れいる。

     

つい、地球の真裏にいることを忘れてしまいそう。

   

  
日系人はもとより、白人、中国人、韓国人など非日系人も数多く買い物をしていたのが印象的だった。

    
   
ここブラジルでも日本食材は人気なのだ。

    

      
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文字通り日系社会を構成している。 「ココ ヤキウ」は面白い

                
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面白いブランドがあるもんだ

         

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ハチミツや強壮剤プロポリスはブラジルの特産品

      

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人通りは非常に多い。人種に区別は全く感じられない

    
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東洋人街のメインストリートであるガルボン・ブエノ通り

  
鮮やかな夕陽を浴びながら、僕はこの通りにかかる大阪橋と呼ばれる橋のたもとで30分以上も物思いにふけって立ち止まってしまった。

 
長年にわたる日系移民の開拓者精神
思いを馳せながら・・・。

   

それを思えば、この精神はニッポンを売る!という新たな思想として、今も脈々と僕の体に息づいていると思えばよいのではないだろうか?

     

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すでに相当の距離を歩ききっているのに、
脳内アドレナリンは噴出しっぱなし

     

それにしても「ニッポンを売る!」ための本能的行動は
たいしたもんだ
、と自分の事ながら驚くやら、あきれるやら・・・。
   
(本当は時差ボケも加わっていて、かなり参っているはずなのだ)

       

        
        
そして、今からちょうど100年前にあたる1908年にここから約70キロ離れたサントス港に笠戸丸が着岸して、日本人最初の移民が上陸したのである。
                                 (次回に続く)

       

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田中 豊

地域の元気づくりと海外ビジネスを通じて、日本を元気にしたい行動派プロデューサーです。 海外ビジネスの参謀役として長年活動してきました。 とりわけ農林水産業を振興にすることで地域が元気になることを現場の生産者、支援者の皆さんと共に日々実践していることをとても誇りに感じています。 「地域を活かし、そしてつなぐこと」をスローガンに訴え、いつの時でもチャンス(chance)ととらえ、絶えずチャレンジ(challenge)し、チェンジ(change)を果たしていくことの「三つのC」をモットーにしています。

“遠くて近い国へ(その5)” への2件の返信

  1. いつも楽しく拝見させてもらっています。
    何か、にぎやかで行けばパワーやヒントが沢山あるように思えますが・・・私だけでしょうか?
    来月の講演会を楽しみにしてます^^!
    いつも有り難うございます。

  2. ベジタリーさんご無沙汰です。コメントありがとうございます。僕はできればベジさんのような前途のある青年アグリ実業家にこそ、ブラジルの生の姿、日系人の素晴らしさを自分の眼で見て、肌で感じて欲しいと強く希望しているのです。そんな話を次回いたしますね。

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