日本のお正月が一段落すると、次は旧暦正月がやって来る。
中国や韓国、東南アジアの一部の国々では、新暦新年より賑やかに過ごす事は皆さんご存知の通り。
街の至るところで「年貨」(正月用品)を売り出している
久しぶりに広東省広州にやって来た。
広州市のシンボル「五羊の像」
誰もが認める中国南部最大の商業都市であり、
海外に向かって開かれた近代以来の南の玄関口である。
洋風建築が目に付く広州の繁華街
“租界”のあった沙面地区
ここは僕にとって第二のふるさととも言える街。
近代革命の父“孫文”を称える「中山記念堂」
広州は別名「花城」とも呼ばれ、生花が一年中絶えない
1980年代の約10年間、世界最大の商談会と言われる広州交易会(中国輸出入商品交易会)の日本事務局担当として毎年4月と10月にそれぞれひと月あまり滞在していたからである。
広大な商談会場が私の20代の主戦場だった
国際ビジネスの勘どころや内外人脈、中国語を実地で学んだのもここなのだ。
だから、新年最初の出張地が広州であるのは、僕にとって事のほか嬉しい。
ところが、だ。
延べ2年ほど滞在したことになるのだが、広東語の会話は少し出来るくせに、真冬に滞在したことがなかったので気候を甘く見ていた。
めちゃくちゃサブいッ!!
バナナやライチ、サトウキビの印象が深いからもっと暖かいと思って、夏物衣料を数枚しか準備していなかったのだ。
今日の最低気温は6℃???
北回帰線より南に位置する亜熱帯の街のはずが、
これじゃあ今の西日本と変わらないじゃないかァ・・・。
この防寒ファッションが広東!?
参ってしまった。
昔は設置されたばかりのクーラーの効き過ぎで困ったことはあったが、こんなに寒いなんて…。
そう言えば、去年の春節に広東省では寒波の襲来で大混乱になったっけ。
レストランに入れば、暖かい料理ばかり注文してしまう。
広東料理でトン(湯・スープの意)は、とても重要な地位を占める
様々な素材をじっくり煮出して頂くスープはまた格別!!
昔の滞在経験なんて役に立たない…。
実は、寒さのことではなく、
すっかり変わってしまった大都市をさまよいながら、
ずっとそう感じていた。
(次回に続く)
田中 豊
最新記事 by 田中 豊 (全て見る)
- 人生で一番高いところに登った日(その3) - 2021年2月10日
- 人生で一番高いところに登った日(その2) - 2021年2月5日
- 人生で一番高いところに登った日(その1) - 2021年2月1日
お疲れ様です!
広東省広州の旧正月ですね^^
どことなく見たことのある旧正月風景ですねぇ~
赤い提灯なんかは、台湾と変わらないような気もします。
旧正月と言えば、きんかん!
2月入って収穫が始まりますよ!
農薬使用量を慣行基準の5割減で生産しました[E:scissors]
また、味見の方をお願いします!
~追伸~
ご講演、頑張って下さい[E:up]
ベジタリーさん コメントありがとう!
いよいよ収穫のシーズンですね。毎年改良と工夫を重ね、一歩ずつチェンジさせるベジさんの姿勢にとても共感します。
今年はひとりでも多くの国内外の皆さんに素晴らしいきんかんの味を伝えてあげてください。僕も今日は都城の皆さんと交流してきますよ。すぐ横を通るんだけどなあ…。
広州、なつかしいですね。一度市のSさんとご一緒させていただきました。僕にとっては初めての中国本土でした(今でもそうですが)。それにしてもそんなに寒いとは知りませんでした。くれぐれも風邪など引かないようにご注意ください。二月には博多で一杯いきましょう( ^ω^ )
luckymentaiさん コメントありがとうございました。
「あの時」思い出しますねえ。飛行機にカンズメもそうですが、あの頃とはすっかり変わってしまっていて、もう別の街。逆タイムスリップした感じなんです。また、ぜひ昔話を肴に一杯やりましょう!