(前回から続く)
中国の改革開放がまず広東省で打ち出されてから早や30年が経つ。
広東の人たちにとって鄧小平は特別な存在だと思う
もともと歴史的にも、考え方も外向きであった広東は、
外資誘致を通じて、この間、常に変貌を遂げ、中国の近代化をリードしてきた。
わが国では上海の発展振りが注目を浴びているが、
広東だって改革開放の先駆者として負けず劣らず急成長しており、
中国発展の南のエンジンの役割を担っている。
広州旧市街中心部 海珠広場エリアの夕景 左が珠江
だがその裏で
・・・やっぱり。
都心の古い住宅や街並みが再開発されていっているのだ。
「拆」という字は、これから取り壊すという意味の印し
30年前、僕がきつい仕事の合間に歩き廻った懐かしい路地も
このとおり取り壊しの運命にあるのだ。
もちろんそれがよそ者のノスタルジアだとは解かっていても、
やっぱり寂しい。
僕の愛したこの街が消えていってしまう…。
でも自分だって、いつまでも昔を引きずってはいられない。
僕のビジネス方針は、
専門分野を強制的に5年に一度、
完全にリセットしてしまうこと。
後ろ髪を引かれる想いはあっても、リセットは必要だと思う
20年前の開業以来の鬼の鉄則だ。
今でも忠実に実行している。
過去の成功体験を売り物にするような輩だけにはなりたくない。
幾ら年をとっても、またゼロから学び始める。
(本当はゼロではないのだが)
いつまでも前を向いていたいから。
ただそれだけである。
* * *
気を取り直して、街の西郊にある茘湾湖公園にある広東飲茶の殿堂である泮渓酒家に足を運ぶ。
すっかり洗練されてしまっているが、昔のあのゆったりとした雰囲気はまだ残っていた。
緑あふれる広大な公園の中の湖畔にあるレストランだ
やはり「食在広州」だと感じさせるのは、実は料理のレベルの高さだけではなく、市民の生活の中にしっかりと奥深い食文化が根付いていることこそが本質なんだと気づかされた名店でもある。
朝早くからこのとおりの様子。 生活の中の飲茶(ヤムチャ)だ
もちろん料理だって変化している。
古い伝統を受け継ぎつつも、ドンドンと進化しているに違いない。
兎などの動物をかたどった点心はこの店が発祥
数千種の点心を作ることが出来るそうだ。
凄まじいスピードで変わる広州にも
また新たな興味が湧いてきたゾ。
(シリーズ終わり)
広州の目抜き通り「北京路」の正月飾り
ハッピー 「 Niu 」 イヤー !?
中国語の解かる人ならこのシャレわかるでしょ。
しかもスポンサーはあのお騒がせ・・・。
田中 豊
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私がはじめて広州に行った際に、この湖畔のレストランに行きました。懐かしい思い出が蘇りました。
それにしても、5年リセットの方針はさすがですね。ホントに爪の垢をおすそ分け下さい。
私が初めて広州に行った際、この湖畔のレストランに行きました。懐かしい思いがこみ上げてきました。
それにしても、5年リセットとは素晴らしいですね。ほんとに爪の垢をおすそ分け願います。
私が広州に初めて行った際に、この湖畔のレストランで食事をしました。懐かしい思い出が蘇りました。
ところで、5年リセットとは素晴らしいですね。ホントに爪の垢をお裾分けお願いします。