名産地で浴びるほどマンゴーを頬張った日(その3)

(前回から続く)

         
連れて行かれたところは玉井郷の中心地だろうか、
町の真ん中に突如現れた大きな建屋。

      
Dsc_1739
    
    
玉井区青果集貨場」とある。

       

      
中に足を踏み入れると、そこは青果物や農産加工品の交易場だった。

    

Dsc_1685

Dsc_1536

     
     
気温も湿気も高いムンムンとむせ返るような暑さだったが、
場内は活気ムンムンと、やはりむせ返るような賑わいだ。

    
   
Dsc_1711      

     
   
さまざま、色とりどりの果物や野菜、食品が所狭しと並んでいるが、
この時期はやはりマンゴーが主役。

    
Dsc_1467

       
    

Dsc_1664

       
日本では、化粧箱やパックに宝物のように大切に「収納」されているマンゴーしか見たことがないが、ここではいわゆる「旬の果物」なのだ。

 
Dsc_1626     亜熱帯色彩のグラデーション
     
            
Dsc_1674
     
Dsc_1655
黄桃のような色合いのマンゴーも
    

       

         

台北や日本の店頭では滅多に見かけない欠点のあるマンゴーだって、商品の一部として売られている。

    

Dsc_1611     

     
それにしても圧倒的な存在感。

    
Dsc_1661      
Dsc_1668

    

やっぱり果物の王様だよ。

   
Dsc_1638
はぁ~ぃ。もうひとカゴお買い上げ~ッ!!

   
Dsc_1717         

      
     
場内一杯にま~ぃ香りが漂っている。

   

Dsc_1490

   
    
エエッ
こ、こ、こ、こんなに安いの??

   

Dsc_1452
ひと盛り300日本円弱!?

   
   
頭の中で自分の日本円換算を疑うくらい信じられない値段なんだもの。

      

どこも名産地の旬の只中というのは、こういうものなんだよね。

     
     

  
よおっ~し。今日は夢にまで見たブランドマンゴーを浴びるほど喰ってやるぜ。」

    

Dsc_1673        

          
  
僕が財布に手をかけようとした途端、

    
       
ちょっと、よしなさいってば。

もっと良いものを食べさせてあげるから。」

      

    
マンゴー輸出の社長殿が言うんだから嘘じゃないとは思うんだが、食べたい衝動をこらえるのは至難の業だ。

    

うんん~んッ! オフィスかなんかで、見た目綺麗なマンゴーを上品にちょこっと出されたってつまんないんだし、悪いけどここは目を盗んで豪快に頬張るゾっと。

    

Dsc_1699
 

僕を市場に放り込んだら、もうそれでお仕舞い。

     

魚を海に放り込むのと変わらない。
失踪・行方不明は毎度のこと。

    
      
Dsc_1605

  
   
こんな蒸し暑い所から早く自分の会社に行こうとあせる台南人社長を一顧だにせず、僕はズンズン市場の奥に分け入ってどこかへ消えてしまったのである…。
                                (次回に続く)

   
Dsc_1478              

The following two tabs change content below.

田中 豊

地域の元気づくりと海外ビジネスを通じて、日本を元気にしたい行動派プロデューサーです。 海外ビジネスの参謀役として長年活動してきました。 とりわけ農林水産業を振興にすることで地域が元気になることを現場の生産者、支援者の皆さんと共に日々実践していることをとても誇りに感じています。 「地域を活かし、そしてつなぐこと」をスローガンに訴え、いつの時でもチャンス(chance)ととらえ、絶えずチャレンジ(challenge)し、チェンジ(change)を果たしていくことの「三つのC」をモットーにしています。