名産地で浴びるほどマンゴーを頬張った日(その2)

(前回から続く)

    
まずは、さっそくマンゴー園を訪ねる。

      
      

「おぉ~いッ!!  ○*▲!」

         
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知人の社長が取引先と思われる園主の名前を何度も呼ぶが、反応がない。

    
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車も収穫したてのマンゴーもあるのに返事がない

    
    

「まっ、いいか。」

     
    
勝手にマンゴー園の中に入り、見学させていただく。

    

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見渡す限りのすっごい広さの圃場に、マンゴーの樹がぎっしりと植えられている。

     

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まだ若い実

   

    
マンゴーの樹ってどんな形をしていて、果実は一本の弦(つる)にブラリとぶら下がって結実するものということくらいは、タイやバリ島などで野生の木として見たことがあるから知ってはいたが、こんな果樹園に仕立てられた群生マンゴーを観るのは初めてだ。

   
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そのすべての実に、ひとつひとつ袋がかけてある。

   
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山一面マンゴーの樹でギッシリ

  
   

見るからに手間がかかっていると実感。

      
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失敬してひとつだけ袋を外させてもらった

   

    
台湾で栽培されているマンゴーのほとんどが、
アップルマンゴーと呼ばれるアーウィン(愛文)種で、
宮崎の太陽のたまごや沖縄宮古島などで栽培されているものと同種である。

   
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真っ赤に熟れていて、甘さが表面に滲み出ているかのよう

     
     
他に、フィリピンで多く栽培されている黄色いペリカンマンゴーは
この農園では見ることはなかった。

     

   
一部の促成ハウス栽培を除いて、すべて路地。

   
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そうだ、ここは北回帰線より南に位置する亜熱帯だった。

     

ちょうど夏至も過ぎた時で、
昼の太陽が頭の真上から容赦なく陽光を浴びせてくるんだ。

    
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この日は明るい曇り空だったが、それでも強烈な蒸し暑さは日本でも考えられない。

  
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とにかく眼前の山間部一杯に広がるマンゴーの樹を観たときは、思わず息を呑んでしまった。

   
さすがマンゴーの里として超有名な玉井郷である。

     
        
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「さあ、お次は集荷市場を案内しましょう。」

    
      
なんということもなく、くだんの社長がマンゴー園を背にして車を走らせた。
                                 (次回に続く)

    
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田中 豊

地域の元気づくりと海外ビジネスを通じて、日本を元気にしたい行動派プロデューサーです。 海外ビジネスの参謀役として長年活動してきました。 とりわけ農林水産業を振興にすることで地域が元気になることを現場の生産者、支援者の皆さんと共に日々実践していることをとても誇りに感じています。 「地域を活かし、そしてつなぐこと」をスローガンに訴え、いつの時でもチャンス(chance)ととらえ、絶えずチャレンジ(challenge)し、チェンジ(change)を果たしていくことの「三つのC」をモットーにしています。