(前回より続く)
安平樹屋
安平(台南市安平区)の街道には、枝から長いひげのような褐色の気根が垂れ下がるガジュマルの樹があちこちに目について、いかにも南方に来た感覚を呼び覚ましてくれる。
ここに安平樹屋と呼ばれる摩訶不思議な建物がある。
廃墟になった倉庫らしき建物とガジュマルの樹が異様に絡み合って
一心同体のようになっている。
以前、カンボジアのアンコールワット遺跡群のひとつの
「タ・プローム」と呼ばれる寺院に行ったことがあって
同じくガジュマルに絡まりあった遺跡の神秘的な姿に驚いた記憶がある。
カンボジア・タプローム 2006年9月撮影
タプローム遺跡で 2006年9月撮影
壁を這い、塀や屋根を突き破っている様子は、
あたかもシュールな前衛芸術を鑑賞しているようにも思えてくる。
また、自然の力を見せつけられるし、時の経過の妙を体感できるしで
やっぱり僕にとってのパワースポットだろうか。
屋根の上にもこんなに
幻想的なアニメなんかに出てくるみたいで、
今にもこの無数の枝が動き出しそうな雰囲気を漂わせている。
ここでもまた時間切れで、全部を観きれなかった。
エネルギーチャージ不足。 残念!!
田中 豊
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