水の都で出会った伝統漁法に見惚れた2時間半

      
松江といえば宍道湖畔。
      

街を流れる堀川と併せて
水の都」と呼ばれる所以である。

    
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ようやく空が白み始めた早朝、
目が覚めて窓から景色をぼや~っと眺めたら
湖面になにやら物干し竿ほど長い棒を持った人が乗る小舟が沢山行き来しているではないか。

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そうだ、宍道湖名物“しじみ漁”だ。

    
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これまでも何度も目撃したのだけれど、
漁が出来るのは月木金曜の週3日間の
しかも午前中の3~4時間と決められているそうだ。
    

資源保護ための漁獲制限である。
          

あの長い竿の先にはジョレンと呼ばれるカゴがついていて
これで湖底を掻くようにしてシジミを採捕する。

   
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これは“手掻き”と呼ばれる漁法である。

 

一見のんびりした動きに見える光景も
近くからよく見ると、とても重労働であることが分かる。

     
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ここで採れるのはヤマトシジミという種類で
全国で約1万8千トンの漁獲量のうち
宍道湖で約4割がとれているのだという。
      

有名「ブランド」ですもんね。

     
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貴重な自然の恵み

              
     
シジミにはカルシウムや鉄、ビタミンB12などのミネラルが豊富に含まれているのに加えて、最近では肝機能を高めるアミノ酸が注目されている。

     
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松江名物“しじみのすまし汁”。

しじみの旨み成分がギュッと濃く出たダシが忘れられない。

      
オルニチンやメチオニンと呼ばれるアミノ酸は知っている人も多いことだろう。飲酒後や疲労回復に効果があるとされている。

       
           
        
船を巧みに操りながら
湖面を行き来する漁船に見惚れていたら
あっという間に2時間半が過ぎているのに気が付いて
ビックリするやら、もっと観たいやらで、
泣く泣く宿舎に引き上げた。

    
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田中 豊

地域の元気づくりと海外ビジネスを通じて、日本を元気にしたい行動派プロデューサーです。 海外ビジネスの参謀役として長年活動してきました。 とりわけ農林水産業を振興にすることで地域が元気になることを現場の生産者、支援者の皆さんと共に日々実践していることをとても誇りに感じています。 「地域を活かし、そしてつなぐこと」をスローガンに訴え、いつの時でもチャンス(chance)ととらえ、絶えずチャレンジ(challenge)し、チェンジ(change)を果たしていくことの「三つのC」をモットーにしています。