(前回より続く)
台湾では、月餅と並ぶ中秋節のもうひとつの定番と言えば
文旦(ザボンの一種)がある。
中国語で「柚子(ヨウズ)」といい、
同じく中国語で子供に加護があるという意味の「佑子(ヨウズ)」と同音なのだ。
この文旦の皮をバナナのように縦にむき、
子供たちの頭にかぶせると、縁起がいいとされているとか。
台南の麻豆鎮産が有名ブランドだが、
他にも雲林、花蓮産も近年ブランド化に力を入れている。
今年の6月に、日本の生産者の皆さんと台北西北部の八里という、丘陵広がる産地に交流に行った時も、ブランド文旦が栽培されていた。
これも中秋節用ということだったから
きっと今頃出荷されていることだろう。
青い果実も収穫してしばらく貯蔵しておき
表皮が黄変したら食べごろ。
酸味は抜け、爽やかな香りととても甘い果肉が心地よい。
あま~い月餅に少々ゲッペイしてた口中がサッパリとして
思わず「これはいい」と心の中でつぶやいた。
領土問題で主張しあうのも必要だが
相手の文化を学び、自国の文化を発信するのも
同じくらい重要だと考える。
八里の観光農園で。これなら子供連れがリピーターになる。 アイデア!
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田中 豊
地域の元気づくりと海外ビジネスを通じて、日本を元気にしたい行動派プロデューサーです。
海外ビジネスの参謀役として長年活動してきました。
とりわけ農林水産業を振興にすることで地域が元気になることを現場の生産者、支援者の皆さんと共に日々実践していることをとても誇りに感じています。
「地域を活かし、そしてつなぐこと」をスローガンに訴え、いつの時でもチャンス(chance)ととらえ、絶えずチャレンジ(challenge)し、チェンジ(change)を果たしていくことの「三つのC」をモットーにしています。
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