いくら亜熱帯に属しているとはいっても
香港も寒いときは寒い。
そこで恋しくなるのが鍋料理。
温まるのももちろんだが、
炒めもの料理、油っこい料理に少々胃腸が疲れて来た時に、ひと息つける利点の方が大きいかも。
中国の鍋いわゆる火鍋は
鍋に張られた出汁スープの中に
銘々好きな具材を思い思いにくぐらせて頂く
いわゆるしゃぶしゃぶ方式なのだ。
この日のスープベースは鴛鴦湯底(おしどり鍋)。基本のスープと大辛の麻辣スープが両方味わえる
日本の多くが水炊きや寄せ鍋のように
鍋で煮込んだ具材を取り分けるのとは少し異なる。
さあ、今夜もお鍋にしよう!
勇んでビル地下の有名店にいくと
もう9時過ぎというに、まだ客が並んでいる。
夜10時過ぎでも広いレストランは食欲旺盛な若者たちで満席
注文した具材がなかなか出てこないほど盛況。
薄切りの羊肉はもちろんのこと、ダイス状のオージービーフも目玉商品
テーブルも隣席とは触れそうなくらいギッチギチ。
僕らの隣の席には、なんと香港人と韓国人の
いわゆる業界人の若いビジネスマングループが会食中。
つけダレ
偶然、日中韓のライバル三国鉢合わせである。
島、島、島 と、
年末恒例の漢字一文字が脳裏をかすめる。
でも、それを知って気まずいなあと思ったのはどうも僕だけらしい。
とりわけ香港人のプロデューサーっぽい青年は
僕らにやたら親切で人なつっこい。
香港式の食べ方を教えてくれたり
僕に代わって店員さんに催促なんかしてくれる。
しばらく三カ国代表で、バトルならぬ親善交流を深めた。
俺たち人民は違うんだよねえ~ アハハハハッ!、って感じ。
エセ香港通を自称する僕は、あの“出前一丁”なんぞをシメに所望する
これ、香港だから実現できるのかも。
英語か北京語さえ解れば、この街に来た世界中の人たちと
オープンマインドでコミュニケーション出来るのだ。
別に同じ鍋をつついた訳ではないが、妙に親睦感を深めた夜だった。
やっぱり鍋はいいねえ~。
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田中 豊
地域の元気づくりと海外ビジネスを通じて、日本を元気にしたい行動派プロデューサーです。
海外ビジネスの参謀役として長年活動してきました。
とりわけ農林水産業を振興にすることで地域が元気になることを現場の生産者、支援者の皆さんと共に日々実践していることをとても誇りに感じています。
「地域を活かし、そしてつなぐこと」をスローガンに訴え、いつの時でもチャンス(chance)ととらえ、絶えずチャレンジ(challenge)し、チェンジ(change)を果たしていくことの「三つのC」をモットーにしています。
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