南門市場は、普段も南北貨や生鮮品以外にも
お惣菜を売る有名店があり、歳末の時期も
日本のおせち料理にあたる年菜を惣菜として売っていたり
仕出しの注文を受け付けている。
年菜メニューの一例
一年の始まりにあたり、台湾でも縁起を担ぎ
おめでたい語呂合わせの料理名や食材が用いられる。
日本で言えば、よろコブ（昆布）、悪いことスルメ、マメに働けなどのようなもの。
例えば魚料理は、魚（ユィ）という発音が、余禄の余と同じだからとか、肉団子（獅子頭）は丸く円満にとか、豚足は「歩歩高昇」と歩みを進めるといった具合だ。
他にも、いろいろ発見したよ。
ズラリと並んだお惣菜の数々
魚料理は「年々有余」で おめでたい食材の筆頭格
鶏一羽をまるごと使った「全鶏菜」。鶏は台湾語で家と同じ発音で、一家の繁栄を表すそうだ。ご先祖様や神様へのお供え物の代表
福建料理の最高峰「佛跳牆」。フカヒレやアワビなど高級食材を贅沢に煮込んだ料理も最近では年菜に加えられている。福も寿も皆揃っている縁起物のルツボなのだ
エビは台湾でも縁起がいい食材。茹でるとサッと赤くなることから「一路長紅」となる
日本と違うのは、おめでたい時に使う色は白ではなく、朱赤である
麺も多様だ。台湾でも長寿のシンボル
ヨダレが落ちそうな甘い芳香を発する豚の角煮。年菜には欠かせない
どこか沖縄の市場に似ているような気もする
しげしげと見つめるほどに自分に似ているなぁ、と情けなくなってくる。でもこのブタさんのように耳をそばだてて人の話を良く聴いてあげられる人間になりたい
みなさん、両手に抱えきれないほどの食材を買い込んで、足早に帰っていく。
台湾でも、先生が走り回るくらい忙しい季節なんだろうなあ。
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田中 豊
地域の元気づくりと海外ビジネスを通じて、日本を元気にしたい行動派プロデューサーです。
海外ビジネスの参謀役として長年活動してきました。
とりわけ農林水産業を振興にすることで地域が元気になることを現場の生産者、支援者の皆さんと共に日々実践していることをとても誇りに感じています。
「地域を活かし、そしてつなぐこと」をスローガンに訴え、いつの時でもチャンス(chance)ととらえ、絶えずチャレンジ(challenge)し、チェンジ(change)を果たしていくことの「三つのC」をモットーにしています。
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