旧暦の8月15日は、日本ではお月見(観月)、
中華圏では中秋節といって日本以上に盛大に祝う。
今年は9月19日がちょうど中秋にあたる。
香港では公休日が1日ある。
広東式の月餅を贈る習慣がある。
広州の蓮香楼という老舗レストランのものが特に有名で、
このシーズンに広州や香港に出張すると
缶入りの月餅をあちこちから頂くことになる。
これがまた、持って重たいし、
食べると日本人には喉につかえるほどずっしりとヘビーで
正直いくつか溜まると処分に困る代物だ。
皮にも餡にもラード(豚脂)や砂糖が入っているからね。
夜空にぽっかり浮かんだ満月に見立てて
それでも香港にいた16日には
半島酒店(ペニンシュラホテル)の月餅は、すでに売り切れていたし、
兄弟ホテルの九龍酒店(カオルーンホテル)でも
引換券を持っている人優先の人気ぶりだった。
(この二店は確かに日本人でもファンの多い月餅だ)
翻って台湾。
今年は前週の土曜日を振替出勤にして
中秋から4連休にするほど盛大に祝う。
台湾式の月餅は広東式と異なり
皮がサクサクした感じで、
緑豆や肉みそのような餡が入っている。
この日も商談の場で台湾式月餅が登場した。
皮がポロポロこぼれて食べにくいのが難点だが
これも香港同様、お節句の大事な食文化だ。
露店でもあちこちで売られている
ちなみに、台湾では、中秋節にはもうひとつ欠かせない果物
文旦(ザボン)がある。
特に台南の麻豆産や新北市の八里産、花蓮の鶴岡産などが
よく知られている。
八里の文旦農園で 2012年5月
僕は中秋前日の18日に香港台湾を離れたが
巨大台風が接近していた。
みんな満月を愛でることが出来たのだろうか?
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田中 豊
地域の元気づくりと海外ビジネスを通じて、日本を元気にしたい行動派プロデューサーです。
海外ビジネスの参謀役として長年活動してきました。
とりわけ農林水産業を振興にすることで地域が元気になることを現場の生産者、支援者の皆さんと共に日々実践していることをとても誇りに感じています。
「地域を活かし、そしてつなぐこと」をスローガンに訴え、いつの時でもチャンス(chance)ととらえ、絶えずチャレンジ(challenge)し、チェンジ(change)を果たしていくことの「三つのC」をモットーにしています。
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