正月の嗜みといえば、屠蘇をはじめ
清酒が挙げられるが、
今年我が家は珍しくお茶が主役を演じてくれた。
宮崎の親しい生産者さんから頂いた「賀春茶」と
京都の福寿園さんから頂いた「大福茶」がそれ。
元旦の朝、賀春茶を頂き
気持ちを新たにする。
清々しい香りが口中に拡がり、
年の初めに、なんとも満ち足りた気分にしてくれる。
午後は、大福茶(おぶくちゃ)を淹れる。
かりがねと呼ばれる茎茶に、福梅、福昆布をあしらうもので、
1000年以上前に起源があるとされる、
京都では元旦に、新しい年の幸福を願って飲まれるそうである。
やはり、おめでたい気分になるから不思議だ。
日本茶で正月。 また一興。
振り返って観れば、
去年、仕事ではなく、プライベートに
台湾でお茶を楽しむ機会に恵まれたんだっけ。
台北郊外の九份と猫空。
どちらも数年ぶりの訪問だったが
10月はなぜかひと月で
それぞれ2回ずつ行く機会があったのだ。
それぞれ2回ずつ行く機会があったのだ。
まずは、九份。
この数年、台湾のホットな観光地として
ここを訪れる日本人も随分と多くなった。
映画のロケ地や、延々と続く復古調の土産店もいいが、
僕のお気に入りは、登りきった高台にある
「九份茶坊(九份芸術館)」という台湾式の茶芸館だ。
見晴らしのいい露天のテーブルで
薫り高い台湾茶を楽しむもよし、
薫り高い台湾茶を楽しむもよし、
展示即売してある茶器や工芸品を眺めているだけでも
1時間でも2時間でも僕は退屈しない。
どんなにストレスフルな台湾の活動でも
ここに来ると、すっかりと心が和む。
台湾、中国のお茶の文化は、確かに奥が深い。
お茶を愉しむために、その場の空気
すなわち空間から設(しつら)えるのだから。
酒を飲んで談論風発もいいけど
清茶談話も、とても素晴らしいと思う。
(次回に続く)
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田中 豊
地域の元気づくりと海外ビジネスを通じて、日本を元気にしたい行動派プロデューサーです。
海外ビジネスの参謀役として長年活動してきました。
とりわけ農林水産業を振興にすることで地域が元気になることを現場の生産者、支援者の皆さんと共に日々実践していることをとても誇りに感じています。
「地域を活かし、そしてつなぐこと」をスローガンに訴え、いつの時でもチャンス(chance)ととらえ、絶えずチャレンジ(challenge)し、チェンジ(change)を果たしていくことの「三つのC」をモットーにしています。
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