南洋の大国で、急激な成長の光と影に触れた旅

数年ぶりにインドネシアジャカルタを訪ね、
また、ジャワ島中部にも足を運んできた。
 
 
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ジャカルタまで8時間のフライト
 
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シンガポールはギリギリ北半球だけど、ジャカルタには赤道を越える
 
 
ここ数年、世界から注目を集めるインドネシア。
 
    
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日本からの直行便はビジネスマンで満席。しかもそのほとんどの座席がファーストクラスかビジネスクラスだった   
 
 
ここ3年は6%の経済成長を見せ、
一人当たりのGDPも3000ドルを超え、
いよいよ新興市場として外資も呼び込み
日本からも投資に勢いがついてきた。
     

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スカルノハッタ空港から市内へのバイパスには日本企業の広告看板が続く

 
 
約2億4千万人という世界第4位の人口を抱え
資源も豊富で、また地域経済の基盤は農業であり、
内需にも力強さがある。
 
何と言っても戦後一貫して日本との関係も良好だ。
 
 
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安倍総理が就任後初の外遊先(ベトナム・タイと共に)に訪れたことも記憶に新しく、オバマ米大統領も幼少の頃、数年間ジャカルタで暮らしていたことも知られている。
 
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とはいえ、急激な経済成長の裏で、
物価上昇、広がる格差、脆弱な社会・インフラ基盤等で
市民生活は決して楽ではなく、
先月初めには最低賃金の大幅アップを求めるゼネストが起きた。
 
 
僕の訪問中も、大使館ほかから外出時の注意喚起を促す通知もあり、外国人の宿泊ホテルや空港では、厳重な荷物検査など、やや緊張感が走る状態でもあった。
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大統領官邸
 
 
日中関係の冷え込みで、日本企業の東南アジアシフトが進んでいるが、当然のごとく、それぞれの国・地域でも様々な事情を抱えており
決して一筋縄ではいかないのである。
 
 
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アジアの共通課題。高度経済成長の光と影
 
 
この国も今後、ひと波乱起きそうな予感がするが、
とにかくすっかり変わったジャカルタの街と
中部ジャワの町興し、世界遺産などに触れた数日間だった。
 
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田中 豊

地域の元気づくりと海外ビジネスを通じて、日本を元気にしたい行動派プロデューサーです。 海外ビジネスの参謀役として長年活動してきました。 とりわけ農林水産業を振興にすることで地域が元気になることを現場の生産者、支援者の皆さんと共に日々実践していることをとても誇りに感じています。 「地域を活かし、そしてつなぐこと」をスローガンに訴え、いつの時でもチャンス(chance)ととらえ、絶えずチャレンジ(challenge)し、チェンジ(change)を果たしていくことの「三つのC」をモットーにしています。