「やはり、そうだったか……」
僕は乗ったばかりの車の中でため息をついた。
ジャカルタの街での慢性的な交通渋滞である。
とにかく動かない。
第一、移動手段が車しかない上に、
何処へ行っても、どの道を通っても渋滞だらけ。
このようなミニバスが縦横に走ってはいるが、渋滞は同じ
地元の運転手は、これが当たり前だとばかり慣れた様子。
バイクだって、ほらこのとおり
かつての北京上海やバンコクのよう。
これでは仕事が効率的に進まず、社会的損失は計り知れない。
それとも、これがジャカルタテンポだと郷に従う?
夜遅くても、このとおり
そこで一応、車線の多いメインストリートには
バス専用レーンの「バスウエイ」が設けられており、
渋滞の車列を横目にスイスイ走るのだが、
いかんせん点と点を結ぶ線に過ぎない。
バスウェイ(トランスジャカルタ)の専用レーン
道路中央に設けられたバスウェイ乗り場。まるで埠頭のよう
街の中心地にあるホテルから、ジャカルタ空港に行くのに
通常であれば30分程度で行けるところを
運転手は何気ない顔をして「2時間かかる」と言うのである。
狐につままれたような気分になった。
空港バイパスも多数のコンテナトレーラーが走っている。これでは…
実際に1時間45分くらいかかりハラハラしてしまった。
特に外国人出張者には先ず、なんとも頭の痛い第一関門だ。
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田中 豊
地域の元気づくりと海外ビジネスを通じて、日本を元気にしたい行動派プロデューサーです。
海外ビジネスの参謀役として長年活動してきました。
とりわけ農林水産業を振興にすることで地域が元気になることを現場の生産者、支援者の皆さんと共に日々実践していることをとても誇りに感じています。
「地域を活かし、そしてつなぐこと」をスローガンに訴え、いつの時でもチャンス(chance)ととらえ、絶えずチャレンジ(challenge)し、チェンジ(change)を果たしていくことの「三つのC」をモットーにしています。
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