モスクを出て、出来るだけ生活臭のある住宅街に身を浸してみようと、勘を頼りに歩き出す。

そこには、マレー系かインド系か区別はつかないが、
美しい褐色の肌を持つ人々の生活の場が垣間見えた。
美しい褐色の肌を持つ人々の生活の場が垣間見えた。


とはいえ、狭いシンガポール。
なんとなく人ごみの多い賑やかな通りが現われた。

アラブストリート。
どうやら、この界隈は、
アラブ系繊維関係の問屋や店舗が集まる地域らしい。

色とりどりの衣装や生地が目に飛び込んでくる。
暑い地方では、全く違和感がない。

僕はアパレル関係のビジネスのお手伝いもしているから、興味津々。
もっと時間があれば・・・。
これだから寸暇を惜しんでの街歩きはやめられない。
街行く人も本当にオシャレになった。



ムスリム女性は、外では肌を晒さないため
ヒジャブ(星港での呼称は不明)と呼ばれるスカーフを頭に巻いているが
その形も覆い方も千差万別。
ヒジャブ(星港での呼称は不明)と呼ばれるスカーフを頭に巻いているが
その形も覆い方も千差万別。

ますますファッショナブルになっている。
暑い地方では、さぞ蒸し暑いだろうに、と
他人事ながら心配するが、
生地の風合いもあるし、直射日光を避けられるので
むしろ理に適った衣装なのである。
むしろ理に適った衣装なのである。
最近は日本女性も紫外線対策に
夏の盛りに肌を覆う人も増えていることからも分かる。
中東のイスラム諸国に多いカンドゥーラと呼ばれる男性の白い衣装や、アバヤと呼ばれるムスリム女性をすっぽり包む黒い衣装の生地は、日本製の人気が圧倒的に大きいことは、つとに有名だ。

UAE・ドバイのショッピングモールで 2009年2月
僕も1984年から北陸の織物メーカーの支援で、中東向けのアバヤを中国で生産して輸出するという投資プロジェクトのサポートに、重慶市郊外に工場を作るべく、何度も通った経験がある。
重慶の田舎では、習いたての標準中国語が全く通じず、二重通訳は当たり前で、時に北京から来た中国人にも解せず、三重通訳という場面もあったことを懐かしく思い出す。

星港に住む、観光にやって来るムスリムの人たちの
衣食住が急速に豊かになったことを改めて実感した。
衣食住が急速に豊かになったことを改めて実感した。
なんて、いろいろ思いに耽りながら歩いていたら、
いつのまにか賑やかな観光地が現われてきた。

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田中 豊
地域の元気づくりと海外ビジネスを通じて、日本を元気にしたい行動派プロデューサーです。
海外ビジネスの参謀役として長年活動してきました。
とりわけ農林水産業を振興にすることで地域が元気になることを現場の生産者、支援者の皆さんと共に日々実践していることをとても誇りに感じています。
「地域を活かし、そしてつなぐこと」をスローガンに訴え、いつの時でもチャンス(chance)ととらえ、絶えずチャレンジ(challenge)し、チェンジ(change)を果たしていくことの「三つのC」をモットーにしています。

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