入社式に想う

昨日3日は、全国各地で入社式が行われた様子が
ニュースで報道されていた。

 
 
若い人たちを見ていると
なかなか頼もしく見えたのは僕だけではないだろう。
 
 
これから向こう10年もわが国を取り巻く環境は
決して生易しいものではないと思われるが、
ぜひ明るく乗り切って欲しいものだ。
 
 
記憶を辿れば、自分の入社当時の状況とは
すっかり様変わりしていることに気づく。
 
 
オフィス環境ひとつとっても35年前と比べると、
パソコンやスマホ、インターネットなどIT機器は
ないばかりでなく、ファクシミリやワープロすら無かった。
 
テレックスという通信機器はあったものの
海外とのやり取りは電報を使い、
これが大変面倒な新人の作業だったことを懐かしく思い出す。
 
土曜日も毎週半ドンで週休二日制ももう少し先だったし、
毎月の給料も現金で手渡しだった。
 
 
携帯電話もなく、今から思えば
どうやって仕事をしていたのかと不思議でならない。
 
 
しかも、当時は通信費や海外渡航費など
べらぼうに高くて、海外業務は費用がかさむもので
特別扱いされており、繊維産業を除いて
ビジネスのほとんどが東京でしか成り立たないもの
というのが当時の常識だった。
 
 
時代は移り、技術や産業イノベーションもあり、
グローバル化という潮流が生まれ、
今日のような社会が出現した。  
まさに、滄海変じて桑田と為るという感慨が強い。
 
 
身の回りでは効率アップのIT機器に囲まれ、
世界は確かに小さくなってきた。 
 
日本を取り巻く新興国の多くが経済成長を遂げ、
奇跡を起こしたのは決して日本だけではなかったことも
証明されたのだ。    
 
その上、成長後の国の在り方が見えず
少子高齢化や未曽有のデフレなどが加わったこの約25年、
その変革変容プロセスで旧来思考から脱却せず
もがくように活動してきた自分を含む老世代から、
全く異なる価値観を持つ若い世代の活躍に
バトンタッチしていくことが最大のテーマだ。
 
 
未来は明るい。
 
 
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田中 豊

地域の元気づくりと海外ビジネスを通じて、日本を元気にしたい行動派プロデューサーです。 海外ビジネスの参謀役として長年活動してきました。 とりわけ農林水産業を振興にすることで地域が元気になることを現場の生産者、支援者の皆さんと共に日々実践していることをとても誇りに感じています。 「地域を活かし、そしてつなぐこと」をスローガンに訴え、いつの時でもチャンス(chance)ととらえ、絶えずチャレンジ(challenge)し、チェンジ(change)を果たしていくことの「三つのC」をモットーにしています。