やりましたッ!博多あまおう堂々の販売第一位

台湾のシンボル的存在のひとつである百貨店で、
今年1~2月初旬の日本産農産品の売り上げランキングで
福岡産イチゴの「博多あまおう」が第一位を獲得
した。

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(台湾で販売される博多あまおう)

並み居る有名青果物の中で、
しかも一年で最も販売が伸びる春節(旧正月)前後の
歳末・正月商戦での第一位だから、その喜びもひとしおである。

もちろん短期の催事イベントではなく、季節定番商品としてである。

同時に、店舗責任者の方から、販売客単価を大きく押し上げる効果に大いに貢献した、とお褒め頂いた。

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(台湾でも人気を博した博多あまおう)

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(驚くほど頻繁に補充される…)

思えば、台湾への輸出に着手したのが3年前のこと。
それまでの香港を含めた海外輸出のノウハウをもってしても
どうしたら新市場を開拓できるか、スタッフ全員とても不安だった。

台湾は、とても日本商品の受容度が高く、
ビジネスがやり易いところと思われているが
実は、中国と同じ年の2001年末にWTOに加盟してから
ようやく農産品の輸出が手探りで始まったばかりなのである。

だから、もちろん台湾の業者も本格的に日本産青果物を輸入しているところは皆無に等しかった。

その後、福岡県は官民を挙げて販路拡大に取り組んだ。
ここ数年の努力は並大抵のものではない。
今回の成果は、絶対に一朝一夕では実現できず、
またいくつかのノウハウを応用すればよい訳でもない。

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(ミス福岡も台湾入りし、キャンペーンを行った)

「人任せの販売では絶対に上手くいかない」というのが、
関係スタッフの信念。
今回の売り上げ第一位の好成績は、
「博多あまおう」の輸出関係者みずからが勝ち取ったもの。
去年の上海向け梨の輸出成功に続く快挙で、
生産者、JA、商物流企業、そして
福岡県「福岡・食の輸出促進センター」の執念の結果である。

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(現場実践主義の県スタッフには頭が下がる)

3年前、多くの人が本気にしなかった中で
本気で「台湾向け輸出にも成功させてやる」と心から信じ、念じたこと
これが閉塞感や固定観念を打破し、
新機軸を実現させた最大の原動力である。

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(一流職人による苺大福の実演には多くの人が集まった)

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(台湾のテレビ局の取材を受ける)

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本当に多くの台湾の皆さんにお買い上げ頂きました。多謝!

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田中 豊

地域の元気づくりと海外ビジネスを通じて、日本を元気にしたい行動派プロデューサーです。 海外ビジネスの参謀役として長年活動してきました。 とりわけ農林水産業を振興にすることで地域が元気になることを現場の生産者、支援者の皆さんと共に日々実践していることをとても誇りに感じています。 「地域を活かし、そしてつなぐこと」をスローガンに訴え、いつの時でもチャンス(chance)ととらえ、絶えずチャレンジ(challenge)し、チェンジ(change)を果たしていくことの「三つのC」をモットーにしています。