中国最南端の楽園をゆく

060227map2 15年ぶりに、海南島を訪れた。

上海から空路3時間で海口国際空港に到着。
飛行場も沿道も昔とあまりに大きく変わっていたのでビックリしてしまった。

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(海口空港)

最初に海口を訪問した時は1980年代中ごろで
まだ広東省の一部であった。
その後1988年に独立して海南省となり、
同時に島全体が第5番目の経済特区に指定された時は
大きな話題となった。

街道沿いには椰子の樹やガジュマロの樹が植えられ、
やはり南国の風情が漂っている。
ホテル到着後、さっそく街に飛び出してみる。

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(ヤシと近代マンションの林立が今の海南島を物語っている)

海口の繁華街らしく、大勢の人が集まっている。
やはり顔立ちが異なっており、黎(リー)族か苗(ミャオ)族だろうか
明らかに漢族と違う様子がとても興味深い。

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一歩、路地に入ると、そこは庶民のワンダーランド。
市場あり、屋台あり、食堂あり、日用品屋ありで
中国南方のどこにでも見られる住民コミュニティーが
そこにあった。

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果物もマンゴーやスターフルーツ、マンゴスチン、パイナップルなどの熱帯果実が豊富に並んでいる。
青果市場も夕方に近いせいか活気が物凄かった。

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地元の言葉はもちろんわからないが、大陸各地からの居住民が多いためか標準北京語も飛び交っている。広東語とも違う独特の訛りが耳につく…。

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地元幹部の話では、2000年に入り、ようやく成長軌道に乗り出したそうで、昨年も年率10%を超える域内成長率だそうである。

島内は、観光資源開発と農水産加工、自動車などの精密部品、エネルギー・ケミカルなどに特化した開発戦略を求めているようだ。

15年前とはすっかり変わった海南島に、改めて強い興味を抱いた。

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田中 豊

地域の元気づくりと海外ビジネスを通じて、日本を元気にしたい行動派プロデューサーです。 海外ビジネスの参謀役として長年活動してきました。 とりわけ農林水産業を振興にすることで地域が元気になることを現場の生産者、支援者の皆さんと共に日々実践していることをとても誇りに感じています。 「地域を活かし、そしてつなぐこと」をスローガンに訴え、いつの時でもチャンス(chance)ととらえ、絶えずチャレンジ(challenge)し、チェンジ(change)を果たしていくことの「三つのC」をモットーにしています。

“中国最南端の楽園をゆく” への2件の返信

  1. おかえりなさい。海南島って面白そうですね。はやり中国の魅力は「市場あり、屋台あり、食堂あり、日用品屋ありでかつて中国南方のどこにでも見られる住民コミュニティー」という雑多な路地裏経済みたいなところにあるのでしょうか?

  2. luckymentaiさん、お久しぶりです。コメントありがとうございました。
    実は今年初めてまとめてエントリを更新したのですが、こんなに早くコメントを頂けるなんて嬉しいです。
    久しぶりの海南島は良かったですよ。
    もっとも今回は、私たちの郷土福岡の経済調査のために行ったのですが…。
    でも、ここ海南島のように、もう一度訪れたい、一度は住んでみたいと思わせる街が、イイ意味で発展するんですよね。
    これからも更新頑張ります。

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