シンガポールのアラブ人街散策20分間のスナップを
エイヤッ!と飛び込んだイスラム食堂で、アツアツ、サクサク、モチモチを体験
観光客でごった返すサルタンモスクを早々と離れて、
横丁を入ると、どうも食堂街のような風情。
客でごった返していて、しかもムスリムの人たちばかり。
そこはイスラムを肌で感じる、と決めていたので
意を決して中に入ったら、意外にあっさりと席に着けた。
細長いヘラを上手に扱って焼いてる様子は
食欲をそそる。
見た目を裏切らない絶品もの。
こういう異文化体験では、
日本じゃ考えられないことをふと思ってしまう。
隣に座ってくれて、ラッキー。
何よりもイスラムの雰囲気に
ひとりどっぷりと浸った気にさせてくれる。
カレー味のソースが添えられている。
また格別の食感が生まれる。
数多くのバリエーションがある。
また食感が回復する。
賑やかだけど、どこか律儀な雰囲気漂うこの街を後にした・・・。
太陽と月と星と
ふと気が付くと、目の前に
1824年に建造された星港最大最古の回教寺院である。
あまりにも有名な観光拠点であるから
多くを語る必要はあるまい。
日の丸を国旗にデザインしているのに対して、
夜間を照らす月や星の方が
信仰の対象になるのだろうか?
ドームの頂点にもちゃんと三日月と星とが
マレーシアも、トルコやパキスタンなど
デザインされているぞ。
シンガポール国旗
マレーシア国旗
ぶらり アラブ人街 街歩き
モスクを出て、出来るだけ生活臭のある住宅街に身を浸してみようと、勘を頼りに歩き出す。
美しい褐色の肌を持つ人々の生活の場が垣間見えた。
街行く人も本当にオシャレになった。
ヒジャブ(星港での呼称は不明)と呼ばれるスカーフを頭に巻いているが
その形も覆い方も千差万別。
むしろ理に適った衣装なのである。
UAE・ドバイのショッピングモールで 2009年2月
衣食住が急速に豊かになったことを改めて実感した。
星港のモスクで袖触れ合った老人から感じとったイスラムに対する視座について考える
最近、イスラム商圏への関心が高まっている。
リトルインディアと呼ばれる地区の外れの一角。
“ニッポンを売る!”可能性について情報を得るために
現地系の問屋さんを訪ねた。
やはり中途半端な取り組みではとても対応できない。
近くのムスリム施設を訊いたら、教えてくれたのが、
ここ Abdul Gafoor Mosque (アブドゥル・ガフール・モスク)である。
緑色と象牙色のコントラストが見事な外壁がとても印象的だ。
ベンチに腰を掛けていた初老の回教徒らしい叔父さんに呼び止められて、
とでもいう風に手招きされた。
こちらの心がなぜか癒されてくるような感覚がしてくる。
温和で、ちょっぴりお節介焼きな、人なつこい老人だったに違いない。
深い信仰に生きる人の大部分は、こんな普通の生活者なんだと
当たり前なんだけど、改めてそう感じた。
靴を脱ぐ。ある種日本の文化にも共通するけじめの文化。我が国の禅宗には更に脚下照顧し、履物をそろえるが、逆にムスリムには日本にはない掟やマナーも沢山あるに違いない・・・
住宅街の中に足を踏み入れて行った・・・。
海外で、仕事以前に大切な心がけを再確認する
今、巷間騒がれている話題の一つに
デング熱の全国的な流行がある。
11日の厚労省の発表によると
15の都道府県で計105人の感染者が
報告されているという。 (時事通信社)
このデング熱、僕らのようにもう30年も前から
頻繁に東南アジアに出張する者にとっては
基礎知識として誰でもが知っているべき熱帯感染症の一つである。
香港でもずっと以前から街中のいたるところで
デング熱や日本脳炎に注意するよう呼びかける
横断幕やポスターが貼られている。
都心の街市(マーケット)の壁面にも、このように大きな横断幕が。 -香港
登革熱がデング熱のことだ。日本脳炎もここでは患者が発生する。
共に蚊が媒体になって伝染するのだ。
日本では、インフルエンザのA香港型なんていうが、
香港の方では、日本脳炎が伝染病として恐れられている。
別に反日とは関係がない。
シンガポールの街頭でもデング熱の注意喚起が (今年2月)
蚊が発生する溜まり水をつくらないこと 罰金もあるとか
2003年のSARS(重症急性呼吸器症候群)や
何度か発生した鳥インフルエンザの時は
香港や台湾、中国、ベトナムでは死者も出た。
僕はその時、決死の覚悟をして現地に行ったが、
未知の伝染病と命がけで闘う医師や看護師が
野戦病院と化した屋外で、
必死の形相をして治療にあたっていた光景は、
今でも脳裏に焼き付いている。
幸いデング熱は、きちんと知識を持っていれば
パニックに陥ることはない。
どんな症状があり、どんな経過をたどるのか?
特効薬やワクチンは?免疫はどうなるのかなど
情報を仕入れておくことは大切だ。
九龍公園で
蚊に刺されないようにすること。
疲れ過ぎないようにして、免疫力や抵抗力、体力などが落ちないよう注意すること。
暴飲暴食や冷たく冷えたものを食べすぎないこと。
生水、生卵や
生煮えの貝類や甲殻類は口にしない。
睡眠をよくとること。
少なくとも仕事で渡航している以上、
体調管理には気を付けることを本能的に対応する力を持っていなくてはプロフェッショナルとは言えない。
2004年に中国衛生部(厚労省に相当する)大臣と面会した時も
当局の情報として、わかっているだけで約200近くの風土病が各地にあるという。
その中には狂犬病やコレラなども含まれる。
大都会ではネズミの媒介する伝染病も恐ろしい 香港にて
ほかにアジアでは広く性病や流行性肝炎なども本当に怖い。
専門の医師の話によると、
抗生物質が効かない新たな耐性菌が次々と出てきているそうなのだ。
これだけ日本人も頻繁に東南アジアや中国大陸に行き来する時代になったが、僕は毎回随行する際は、出発時にメンバーには、犯罪治安とともに自己責任で身を守ることを警告することにしている。
これは仕事以前の命にかかわる大事だからである。
表面上は日本と変わらない都会でも、見えない悪魔が潜んでいることを強く肝に銘じてもらいたい。
日本人は商談だけでなく、多くのことであまりにも無防備な人が多すぎる。
中秋に想う
今日は旧暦8月15日で中秋である。
9月8日とこんなに早い中秋ってあったっけ?と
不思議に思って調べたら、
なんと1976年以来の38年ぶりなんだそうである。
ちなみに今後、今年の記録を破る早い中秋は、
やはり38年後の2052年に、9月7日が中秋になるという。
こんなに早い中秋では、
台湾や香港で定番になりかけている日本産の大型梨の供給は
困難を極めたのではないかと想像する。
香港ビクトリア公園での中秋イベント (2010年撮影)
ちなみに来年の中秋は、9月27日だそうである。
この中秋、文字通り旧暦で秋の真ん中の日を表し、
十五夜として日本、中国、韓国、ベトナムなどアジアの国では
月を愛でる習慣があるのは広く知られている。
我が国では地方によっては、
十五夜のことを芋名月と呼んで
ススキやお団子と共に、里芋を供える地方もある。
最近、あまり食べなくなった里芋だけに
冬至カボチャのように、この日のイベントアイテムとして
広く知れ渡るといいな。
また、今日9月8日は、二十四節気の「白露」である。
暦の上では、草木に朝露が宿る頃とされ、
日一日と秋の気配が深まっていくと言われる。
秋なのに白というのは、
日本人の感覚から観たら少々違和感もあるけれど
中国の陰陽五行説では、白は秋の色とされている。
北原白秋の名もそうなのだろうか。
ちなみに春は青(緑)、夏は紅(赤)、冬は玄(黒)である。
季節の周期とズレが生じてしまう。
農作業などでは春夏秋冬の季節を正しく知る必要があるため、
中国の戦国時代に「二十四節気」が考案されたと言う。
今に生きる知恵である。
本来なら五穀豊穣を祝うこの時も
30年ぶりだと言われる異常気象により
農産物の流通が広く混乱しており、
生産者も消費者も大変な被害を被っている。
今日の十五夜、そして明日のスーパームーンに
気象の安寧と収穫の加護を願わざるを得ない。
月月に 月見る月は 多けれど
月見る月は この月の月
詠み人知らず
これは良く知られた歌ですよね。
毎月毎月,月を見ることができる月は多いけれど,
ということでしょうか。
英語では天体の日と一日の日を"sun"と"day"に分けていますが、
日本語はどちらも「日」を使います。
空の月と一ヶ月の月も、英語では"moon"と"month"ですが、
日本語ではどちらも「月」といいます。
面白いですよね。
香港・ノースポイントで
中部ジャワ地方の奥深い味を堪能し、インドネシア料理に対する認識が変わった(最終回)
珍しく長い時間をかけて中部ジャワ料理の数々を楽しみ、
最後は究極のナシゴレンとも出逢い、お腹もいっぱい。
「まだまだ時間もあるのでデザートもどうぞ」
これはクレポンと呼ばれるバリ島の有名なお菓子ではないだろうか。だとしたら緑色した草餅のようなお団子の中には黒蜜みたいなものが入っているはず
食べられるようなスナックらしい。
インドネシアではどこのお店でもよく見かけるポピュラーな果物だ
中部ジャワ地方の奥深い味を堪能し、インドネシア料理に対する認識が変わった(その4)
中部ジャワ料理を一通り堪能したから
イメージとしては色黒い焼き飯の上に、
目玉焼きが乗っかってて、
前に作った米粒が残っているのはご愛嬌
中部ジャワ地方の奥深い味を堪能し、インドネシア料理に対する認識が変わった(その3)
続いて僕が触手を伸ばしたのは
昔は天秤棒を担いで売っていたのだろうか?温めて供してくれる
ジャカルタの屋台で見かけた巨大なジャックフルーツ
唐辛子をベースに、ニンニク、タマネギ、トマト、エビの発酵品などを煮詰めて作る