七夕の習慣

      
私の自宅には、まさに猫の額ほどの小さな竹やぶがある。
   

昔ここ一帯は広大な竹林だったのだが、すっかり住宅地に変わってしまい、いつの間にか我が家の一角だけになってしまった。

   

毎年七夕の数日前に、団地サイズに竹の枝を切って、欲しい方に持ち帰っていって頂いている。

       
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近所には子供のいる家庭も多く、今年もこの日を待っている人も増えたのだろうか、20本ほど立て掛けておくと1時間足らずで無くなってしまう。

     
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来年以降も当分止められないだろうなあ。

     

    
七夕と言えば、中国の日系量販店で七夕のディスプレイを発見した。
    

この会社の総経理の方のお話では、
七夕と言えば中国の伝説なので、ごく自然に装飾を施したのだが、中国の人たちは意外に七夕のことを知らず、また祝う習慣もないことを知ってビックリしたのだと言う。

    
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中国北京にて  七夕祭の縁起が説明されている

   

日本では節句や季節のイベントを販売促進に積極的に活用することは普通のことだが、海外では必ずしもそのような工夫を凝らすことは多くないようだ。
   

ここに日本のノウハウがある
   

中国で言えば、もちろん中秋節や清明節は大々的に祝うのだが、最近では母の日やクリスマス、バレンタインなども生活の中に浸透し始めている。西洋の習慣も取り入れられるようだ。

   

日本の商品を海外で販売する時も、ただ売り込むだけではなく、日本の文化、習慣、食べ方・使い方などと共に提案することも重要である。

   

もちろんその国の消費者の生活に溶け込むような演出が必要だ。
   

今後、中国での七夕は、願い事をするお祭りになるのか、それとも男女の逢瀬の日となるのか?これから楽しみだ。

    
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日本の神社で見かけた彦星と織姫の人形  

    

まさか中国でも日本の浴衣が売れるようになるのだろうか・・・

    

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田中 豊

地域の元気づくりと海外ビジネスを通じて、日本を元気にしたい行動派プロデューサーです。 海外ビジネスの参謀役として長年活動してきました。 とりわけ農林水産業を振興にすることで地域が元気になることを現場の生産者、支援者の皆さんと共に日々実践していることをとても誇りに感じています。 「地域を活かし、そしてつなぐこと」をスローガンに訴え、いつの時でもチャンス(chance)ととらえ、絶えずチャレンジ(challenge)し、チェンジ(change)を果たしていくことの「三つのC」をモットーにしています。

“七夕の習慣” への2件の返信

  1. 最近の日本文化に対する海外の好反応は目を見張るものがありますから、きっと七夕も浴衣も中国の人たちに受け入れられる日は誓いと思いますよ。

  2. ラツさん コメントありがとうございます。母の日は結構盛り上がるのに父の日は今ひとつパッとしない、とか、バレンタインデーは主に男性から女性にプレゼントする、など微妙に違うこともあります。いずれにしても「記念日」を購買につなげるチャンスにすることは豊かな国で増えるでしょうね。

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