食都のプレゼン

            
近畿ブロックの輸出オリエンテーションの会が大阪市で開催された。

   
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この会場もまた、募集定員を超える多くの参加者が集まった。

         

第一部のパネルディスカッションでは香港、台湾からベテランバイヤーが現地の最新事情やビジネスのノウハウを熱く語った。

      
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面白かったのは、関西、大阪、京都、奈良という地名はアジアでも広く知られているのだが、食べ物との関連で言えば、実は北海道や九州に比べて、アジアの人たちに結びつくイメージが意外に乏しいのだそうだ。

    
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4人のパネリストからはユニークな意見も
    

関西といえば、お好み焼きやたこ焼き、鍋物、京菓子、漬物など沢山あると思うのだが、言われてみると確かにそういう気もする。
     

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最近、アジア各地でよく見かけるようになったTakoyaki
(上は本場大阪、下はタイペイ)
    
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首都圏に並び海外から多くの訪問者を受け入れており、歴史文化、気質、飲食、商売発想などの複合性において関西ほどアジア的な土地はないと誰しも感じるものだが、一次産品や食品輸出の分野で海外に打って出るのは、これからなのかもしれない。

   
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この日も道頓堀には外国人がイッパイ
     
    

第二部の商談会では、内外のバイヤーに対して15分刻みでビッシリとスケジュールが組まれており、けっこう熱の入ったテーブルがあちこちで見受けられた。

   
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また、某市のコメの生産者グループが、とても熱心に情報収集と発信アピールをしていたのが印象的であった。慎重かつ大胆にアクションを起こして欲しいものだ。

        

自社商品をプレゼンテーションする場である第三部の商品発掘会では、さすが関西のメーカー。

   
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アピールもプレゼンもはつらつとして歯切れがよく、他の地方ブロックの控えめ、遠慮がちな姿勢とは全く違っている。
   
商品の魅せ方も堂に入っている。

     
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さすが商都。感心することしきりだった。

   
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終日にわたり、最後までテンションが落ちない元気なマッチング事業であった。

  
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近畿在住外国人による試食調査も
    
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近畿地区は、いわゆる農産物の地域自給率が12%しかなく、地元都市圏への供給でも応じきれない上、京野菜をはじめ、大阪、丹波、灘、吉野、紀州など地域ブランドの優れた商品は、全国からも引っ張りだこだから、今後の海外市場をどう観ているのかについては、大いに興味があるところだ。

     
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それでも最近は、和歌山県や奈良県のモモや柿、宇治茶など多くの近畿圏の農水産物や食品が海外あちこちでも目に付くようになった。

きっと販路拡大に努力をしているのだろう。

     

商都、食都の地場企業・生産者の皆さんが束になって海外へチャレンジを始めたら、すごいパワーが生まれるだろうな、と強く感じつつ帰途についた。

     

     

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道頓堀にて

       

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田中 豊

地域の元気づくりと海外ビジネスを通じて、日本を元気にしたい行動派プロデューサーです。 海外ビジネスの参謀役として長年活動してきました。 とりわけ農林水産業を振興にすることで地域が元気になることを現場の生産者、支援者の皆さんと共に日々実践していることをとても誇りに感じています。 「地域を活かし、そしてつなぐこと」をスローガンに訴え、いつの時でもチャンス(chance)ととらえ、絶えずチャレンジ(challenge)し、チェンジ(change)を果たしていくことの「三つのC」をモットーにしています。