「ここはベトナム最大のリゾート地です。
どうぞ一日ゆっくりしていって下さいッ!」
ホーチミンから車で8時間半もかけて到着した標高1500メートルの中部高原のラムドン省ダラットという街。
19世紀、仏人医師の提言によりフランス領インドシナ連邦政府が保養地として開発したダラットは、グエン朝最後の皇帝バオダイ帝によって高級リゾート地としてさらに整備された。
代々のフランス領総督は「天上の楽園構想」と呼び、避暑地・保養地として、鉄道、ホテル、別荘、教会などを次々に整えていったのである。
ダラット大教会
高級別荘が立ち並ぶ
スアンフーン湖という人造湖を中心に、大小様々なリゾートホテルや高級別荘、洒落たカフェ、ゴルフ場などが点在し、一見パリのような(行ったことないのだが)たたずまいとアジアの喧騒を兼ね備えた優雅な街だ。
スアンフーン湖畔
春の香りという意味で、季節になると街は花一杯になるそうだ
「さあ、羽根を伸ばすぞッ」
とリゾートタイプのスイートルームに荷を下ろした。
ひとりで使うのにはもったいないほどのだだっ広い部屋。
ダブルベッドが2台も・・・
部屋の中に、こんなに大きな応接室があってもねぇ
貧乏性の僕は、そのほんの一部のスペースの中でウロウロするばかり。
バスルームに行くのが億劫になるほど遠く感じるのだ。
とても親切だったフロントの女性
プールサイドでノンビリするもよし、読書三昧もよし、ゴルフをするもよし、だ。
なのに、まずはロケハンとばかりに外に散歩に出たのが運のツキだった・・・。
(次回に続く)
田中 豊
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