(前回より続く)
リゾートホテルの館内で優雅に時を過ごせばよいものを、チョロっと外に出たのが運のツキだった。
なんとホテルのすぐ横に、「CHO DA-LAT」(ダラット市場)とあるではないか!
ダラット市場正面
イ・チ・バと聞いて、全身の細胞がビクンと反応する。
ダラット最大の青果市場が今、目の前で懐を開け、長いこと僕の来訪を待っていたかの様に感じ、クラクラとめまいを起こしている。
朝6時過ぎでこの賑わい
その身動き取れない程の雑踏や喧騒、人々の熱気の中に身を沈めてしまい、アドレナリンを放出しっぱなしとなり、時が経つのも忘れ陶酔してしまった。
ぼお~ッと突っ立っているとすぐ邪魔になる 市場ならでは
「おはようさ~ん」 なんて言ってるのかな
リゾート感覚なんていつの間にか吹き飛んでしまっている。
つくづくセレブ感覚に縁のない私だった…。
ダラットは花の街とも呼ばれるだけあって、生花がイッパイ
毛糸の帽子と編み笠の組み合わせもアリなんだ?
ここは年間を通して18~23℃と涼しいもんね
一見地味だけど、どのフルーツも格別に美味しかったよ!
ほぼ一年中イチゴがあるというから スゴイ
それにしてもスゴイ活気。不思議な霊気に満ちている。
「おはよう~っ」と声をかけたら、微笑み返してくれた少女
青果物でこれだけ賑やかな市場は他に見たことがない。
しかも、製品として完成されている感のある高原野菜が特に目を引く。
おそらくフランス人たちが避暑地で美味しいものを食べるために、
食材の開発生産に力を入れたのだろう。
たくさん仕入れたねぇ~
淡水魚やエビ・カニ・ナマズも種類が豊富
こんなに内陸なのに海水魚が豊富で新鮮!!
ベトナムの商流・物流は侮れないかも・・・
「こっちも撮っておくれよお~ッ」と市場のおばさんは明るい明るい
おばさんから頂いたバナナ マジうまかったっス!
「おじさん ダイジョーブ? 首まわらないでショ?」
鳥インフルあるけど、アジアはヤッパリこの売り方だ
様々な香辛料や調味料に全身埋もれる・・・
ダラット滞在中、二日目の早朝も市場探索に身をゆだね、すっかりリフレッシュしていた。
ダラット土産は乾燥フルーツとイチゴジャムだと教えてくれた
このオバちゃんが売ってくれたランブータン(赤い果物)は
今まで各地で食べた中で一番美味しかった。ずっと忘れられないだろう味と甘い香り
ダラットのフランスパンはホーチミンよりさらに美味しかった気がする
広いリゾートホテルの部屋は結局、荷物置き場になってしまったけど、僕にとってもダラットはやっぱり「天上の楽園」だった(!?)
(次回に続く)
田中 豊
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いやあ、ベトナムの活気が写真にあふれてますねえ。少なくとも市場を見ている限りでは僕が10年近く前に見たベトナムと変わりませんね。マーケットの文化みたいなものがベトナムには息づいているという感じですね。すばらしい。
ラツさん 嬉しいコメントありがとうございます。「変わるベトナム 変わらぬベトナム」ありますね。市場イコール農水産物が元気の源。日本も負けていませんよォ。10年前と変わらないこの光景が、10年後も変わらないことを祈って。