ブラジルは世界でも有数の資源大国、農業大国だと言われる。
豊富な果物 リオデジャネイロの市場にて
サンパウロ郊外のハウス群
昨年から顕著になった原油をはじめとする資源の高騰、異常気象や新興国市場の台頭、投機資金の流入などで、特に資源国のポテンシャルが際立って高くなった。ブラジルは、中東やロシアと並んでその筆頭だろう。
サンパウロから車で一時間半ほど郊外にあるブラジル最大のバイオエタノール製造工場を視察することが出来た。
サンパウロ市街から郊外へ抜けるハイウエー
1時間もすると見渡す限りサトウキビ畑に 壮観!!
地平線までサトウキビ ブラジルならではの光景だ
かつてはサトウキビを原料とする砂糖の製造メーカーだったが、世界的な需要の低迷、そして70年代のオイルショックを契機にサトウキビ由来のバイオエタノールを自動車用の燃料とする国家戦略が始まった。30年近くも前の話である。
ブラジルのガソリンスタンド Gはガソリン、Aはアルコール
その後、石油価格の落ち着きからこのプロジェクトは一時低迷したが、昨今の石油高騰、とりわけ資源の有限性、地球環境保護の大きなトレンドは一時のブームではない根本問題となった。
その情勢下でブラジルのバイオエタノール事業は世界中の注目を浴び、一気に世界の最先端に躍り出ることになったのである。
付近の丘陵地帯一帯に延々と広がるサトウキビ畑。あまりに壮観で言葉が出ないほど。
土耕や収穫機械の都合上、等高線に沿って植えられているのが面白い。
続いて、人力と機械双方による収穫の様子も見せてくれた。
炎天下での相当に辛い仕事だ
人手で刈り取る時は、葉が危険で邪魔だから予め火を着けて焼き払っておく。(上図)
これがCO2を発生させる要因となるので近いうちに刈り取り機を完全導入して焼畑を禁止にするらしいが、そうすると一気に失業者が増えてしまうという新興国ならではの問題にも直面している。
生活保護か、環境保護か? ブラジルのジレンマ
突然の轟音と共に、地響きを鳴らしながら巨大な刈り取り機が眼前に現れた。
そのド迫力とスケールに驚いた。
大量のサトウキビがみるみる刈り取られていくぞ
まるで巨大ロボットだ
カマキリのような巨大な刃に圧倒される
超巨大トレーラーいっぱいのサトウキビが運び込まれてくる
砂埃、赤土、轟音・・・ とっても男性的な光景だ
いよいよブラジル最大のエタノール工場とご対面だ!
(次回に続く)
田中 豊
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いつもありがとうございます。
ブラジル楽しそうですね。
ブログを拝見していて、一度行ってみたいと思いました。
先日の講演を聞けなくてザンネンでした。
アヤさんへ コメントありがとうございました。台湾への長期出張お疲れさま!本当に頑張りましたね。頭が下がります。台湾はすでに今年に入ってから消費が低迷している上に、今度の金融危機でかなり情況は悪化していると思います。単純に以前と比較しないでくださいネ。でも外部環境が変わったらやり方も変えてみなければなりませんね。ブラジルみんなで行きましょうよ。きっとすごいアイデアが転がっていますよ。人生観も変わると思うよきっと。そういえば、あの似顔絵僕ですよね。念のため教えてください。
そうですね。台湾は不景気だと言っていました。
ただ、決して売れていないわけではなく、確実に買ってくださるお客様がいました。
その方々がとても喜んでくださったこと。台湾に行く度に足を運んでくださる方がいること、期間中何回も来てくださるお客様がいること。。は、多いな励みになりました。
国内外問わず、うちのようなブランドは、長期戦で、世界観を確立し、支持していただけるお客様を増やしていくしかないなぁ〜と思うので、当分は採算性よりも、ホップステップのファンを増やす活動のつもりで、また挑戦していきたいと思います。
これからも、また宜しくお願いいたします。
似顔絵は。。もちろん、Mr.TANAKAです))
前回の台湾の時からかなり時間が経過してしまってスミマセン!!
近々お送りします。