中国広東省・深セン市を訪れた。
深セン駅
11月と言うのに、深センの街は夏の盛りのように太陽が照りつける。
郊外の大梅沙海岸に行くと、多くの海水浴客で賑わっていた。
砂浜焼けてる。信じられないッ!!
夏を満喫している・・・。
日本ならさしずめ“烏帽子岩”と呼ばれるだろう。中国では“フカヒレ岩”!?
見た目では海水も綺麗。
豊かになったもんだ、とつくづく思う。
すぐそばの深セン・塩田港もアジアを代表するコンテナ港に成長した。
ここ深センこそ中国の改革開放政策のシンボル的な存在であることは誰もが知っている。
私もちょうどこの30年間、国境にある一漁村に過ぎなかった
深センの街の変化の推移を毎年目撃してきたひとりだ。
今回もまた街の様子が全く違っているから、
何の思い出も浮かばないくらい変化が大きい。
しかし、視察先、訪問先など現場の人による話では、
9月のリーマンショック以来、景気が急降下しており、
今どうしてよいか分からない様な混迷振りを見せている。
宝飾貴金属、ブランド品、会員制健康クラブ・・・確かに何処も様子が変だ
隣接する東莞をはじめとする珠江デルタ地区の製造業が相次いで破綻や生産調整が進んでいる様子で、中国や香港の関係当局、財界も緊急救済策を模索している。
レストランやショッピングモールなどのサービス業などで聞いても
めっきり客足が途絶えているという。
夕方のゴールデンタイムもこのとおり閑散としている
来年になってから更に実体経済への悪影響が顕在化する・・・
と地元関係者は口をそろえる。
終わりの始まり・・・
ここ亜熱帯の地でもそろそろ長い夏の終わりを向かえる時が来ているようだ。
季節の変わり目がここにも訪れるはず。
世界を驚かせた改革開放の地で、
新たな変化の兆しを見い出すことが出来るだろうか?
この子供たちの未来は一体どうなっているのだろうか?

田中 豊

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いつも、情報提供有り難うございます。
昔の様子は分かりませんが、写真を見る限りじゃ
街並みが綺麗で、想像している中国?!とは
違うような錯覚に陥る感じです。
リーマンショックは世界レベルですね。。。
ご無沙汰しております。
香港ミッションの際には大変お世話になりました。
何度か来熊された際に、お話ができればと思っておりましたが、お忙しいようで願い叶わずでした。
おかげさまで、ミッションの成果がでておりまして、現時点で6件の商談成立となっております。これも田中様のご尽力の賜物だと感謝しております。
来年度は、台湾・香港ミッションを計画しております。
しかし、この金融危機で多少不安な面もありますが、ピンチをチャンスに変えるくらいポジティブに行こうと考えております。
熊本にお越しの際にはぜひ私がご案内いたしますので、ご連絡くださいませ。
ベジさん コメントありがとうございました。
自転車、人民服も中国。近代都市のファッショナブルさもまた中国。北海道から沖縄まで均質的な日本とは様子が違いますから、どこを見るかで印象が180度違ってくる国なんですね。
機会があったら、一度ご一緒したいです。
Kumamoto人さま コメントありがとうございます。嬉しいお知らせです。私もただただ一緒に学んでいただけ。皆さんの努力とサポートがあったからこそ実現したものです。日本に留まっていても厳しいのは変わらない。今や野球も相撲もゴルフも、そしてテニス、バドミントンまで高い志を持って新たな目標に挑んでいる元気な日本人がいるんですよね。これからも頑張りましょう!