節句に思う(その2)

     
午の節句は、台湾では「ニッポンを売る!」においても重要な意味を持つ。

    

先のエントリでも紹介したように、端午節は旧正月、中秋とならぶ三大ギフトシーズンだからだ。

      

ギフト需要ということは、比較的高額品が売れる。

    

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高級フルーツ店では、多くの客がギフト商品を買い求める

   
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カゴ入り果物も贈答用品だ

          
    

ということは、日本産の高級商品が動くまたとないチャンスとも
言えるのだ。

     

           
だから普段は、高品質でなおかつ手に取りやすい価格や量目を設定することに注力するが、このギフト期間では、同時にメイドインジャパンを売りにしたギフト商品を市場にぶつけていく

    
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あちこちの高級食品店で山梨産の桃が贈答用品として売られていた

     

      

具体的にはギフトパッケージの提案や大玉品、
見栄えの良いグレードの商品を提案するのである。

       
     

宮崎のめろめろメロンもギフトボックス入りが店頭にも並んでいた。

    
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ばら売りとギフトがきちんと提案されている。

    

聞くところによれば、一人の客がまとめて30個以上もめろめろメロンを所望したのだそうだ。

  
ひと玉約3000円弱のメロンが、だ。

     

商品はあったが、専用の化粧箱が店内になかったので地元台湾製の別の箱に入れようと言ったら断られたそうだ。

      
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この時期、ギフトボックスもたくさん準備される

    
        

やはり日本産のステータスはまだ生きている。

    

    
海外でも国内同様、このような消費のタイミングを知り、それに適した商品選択や販売方法を展開していくことが大切。

    
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青果市場でもこのようにまとめ買いをする客が目に付く

    
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旬の高級ライチを化粧箱に詰め替える

        
    
多角的に情報やノウハウを収集し、有効に活用しよう。
     

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田中 豊

地域の元気づくりと海外ビジネスを通じて、日本を元気にしたい行動派プロデューサーです。 海外ビジネスの参謀役として長年活動してきました。 とりわけ農林水産業を振興にすることで地域が元気になることを現場の生産者、支援者の皆さんと共に日々実践していることをとても誇りに感じています。 「地域を活かし、そしてつなぐこと」をスローガンに訴え、いつの時でもチャンス(chance)ととらえ、絶えずチャレンジ(challenge)し、チェンジ(change)を果たしていくことの「三つのC」をモットーにしています。