(前回より続く)
この日、今年初めて30℃を上回ったと地元の人たちは話題にしたが
日頃湿度の高いところに住んでいる僕にとっては、爽やかそのもの。
天然のクーラーの中にいるようなもんだ。
映画のタイトルバックに出てきそうな風景
夏を迎えると、この町は一面農作物に覆われる。
最近は減少気味という水田
車窓から丘陵に広がるジャガイモの畑を観る
米、小麦、トウモロコシ、たまねぎ、ニンジン、ジャガイモ、大根、
そして様々な施設園芸作物が延々と眼前に広がる。
麦秋 一面に敷き詰められた黄金の絨毯のよう
夏の北海道といえば、すぐにトウモロコシを思い浮かべる
広い。ただただ広い。
ちょうど富良野にんじんの間引き作業に遭遇 広いだけに大変
さすがに、十勝に並ぶ日本を代表する農業王国だ。
玉ねぎの畑も延々と続く
機械を入れて思いっきり農業が出来る環境。
機械のわだちのように見える
これも日本の景観のひとつ。
ところどころに畦(あぜ)の跡があるのは、
水田から転用した名残りだろうか。
昨年オープンしたフラノ・マルシェ。
豊富な農産物に出会える場所だ。
今回、初めてワイン工場とチーズ工房を見学させていただいた。
富良野ワイン工房
北海道でも珍しい、栽培、醸造、販売の一貫経営だ
富良野の澄んだ空気と同じ爽やかな飲み口をご堪能あれ
滞在中、能登芳昭・富良野市長と面談する機会を得る。
地域活性化や農業振興に加えて
アジアにおける食糧基地としての北海道富良野の未来や
中国・香港を中心とする観光誘致など海外戦略にまで話題は広がり、夜が更けるまで歓談は続いた。
他の自治体同様、決して財政事情は楽ではない中、
着実・堅実に回復軌道に向け努力されている姿が深く印象に残った。
人口2万5千人の自然豊かな土地に年間200万人の観光客が訪れる町。
さらに、海外に向けてプロジェクトが始まる。
富良野ワイン工場で
北海道のへそに位置する
ここ富良野はすでに世界ともつながっている。
(次回に続く)
田中 豊
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