農林漁業金融公庫の筑後地区友の会の総会が八女市で開かれ、福岡県庁農政部の方と共に講演会に登壇させていただいた。
農林公庫は、経営基盤の弱い農林水産業に対する融資を行なう機関で、これまで大きな役割を果たしてきたが、現在、政府系金融機関の再編問題の渦中にある。
福岡県の筑後地区は、四季を通じて多種多様な農産物を産出している。都市圏消費者に向けた商品開発や新技術の導入にも積極的な地域で、JAのレベルでは海外輸出に対しても日本でもトップクラスの取り組みを行っている。
昨年来、全国的にも注目されている福岡産イチゴのあまおうの香港、台湾向けの輸出でも、この筑後地区のJAの積極的な挑戦によるところが大きい。
国内でもトップクラスの販売力を誇るJAふくおか八女は、昨年来、独自の輸出戦略に取り組み、貿易実務を行なう通関士の資格を持った職員も活躍している。スゴイ!
JA福岡大城は、平成4年ごろからエノキタケをいち早く香港に輸出し、一時、大ブームを呼び起こした。
また、この地域でキノコを生産販売する農業法人を経営する元気な女性達も総会に参加され、大いに意気投合し、農業の持つ可能性について語り合った。
会合では、野田八女市長とも懇談する機会を得、今後の様々な取り組みや同市の農業政策に対するビジョンについての熱い想いをうかがった。
(スピーチする野田国義八女市長)
10月28日29日には、筑後市で第59回全国お茶まつり福岡大会が開催された。
茶葉の生産販売に関する資機材の展示や製品の即売などが大規模に行なわれ、大勢の人で賑わった。会場では、タレントの森口博子さんやアナウンサーの林田スマさん、地元名士によるトークショーも開かれ、日本の文化に根ざす茶の文化の再認識について語り合った。
会場では、若い生産者や青年会による様々なイベントが特に印象的だった。彼らにこそ、海外の市場についても理解を深めてもらい、その企画力と行動力で世界に挑戦して欲しいと強く感じた。生産現場の青年、女性達こそ、ニッポンを売る原動力なのだ。
(青年会のイベント企画には長蛇の列が)

田中 豊

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