山深い里で農産物の輸出とはこういうもんだと知らされた(その4)

こんなもの、あっても無くてもいいんだけどなぁ…。」
 
 
悪いけど
ドラゴンフルーツに対する
これまでの僕の率直な感想だった。
 
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海外発の国際線の機内食によく供される。パイナップル、スイカと並んで一番手前の白い果肉がドラゴンフルーツ
 
 
取り立てて甘いわけでなく、サッパリしている訳でもなく
食感だって、色だって、
これと言ってソソられる存在ではなかった。
 
 
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ファンティエット旧市街で偶然見つけた市場で
 
 
ところが、
ここベトナムの産地で一口かじると
程よい甘さが広がり、
ジューシーな食感が口中を爽やかに魅了するではないか!
 
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では、「これまで食べていたのは、いったい
何だったんだろうか?」と疑いたくなるような別物だ。
 
 
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皮は同じ色をしていても
上のように果肉が白いものと下のように赤いものがある。
 
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赤い方が甘い気がした。
 
他にも果皮が金色のゴールデン種もあるそうだ。
 
 
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現地の方の話によれば
完熟するとバナナのようにすぐに傷んでしまうので
まだ未熟のうちに若ちぎりをしなくてはいけないのだが
他のフルーツと違って、収穫後に追熟しないので
甘さが載らないのだそうである。
 
どうりで物足りない味だった訳だ。
 
 
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ベトナムの産地で出会ったことで、
おかげさまで、またひとつ
先入観が改まり、好物が増えることになった。
 
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ファンティエットのホテルでもフルーツの主役はやっぱりドラゴンだ!!
 
 
この赤くてずっしりと重い果実を味わうたびに
ベトナムの青空とどこまでも続く緑の回廊を
思い起こすだろう。
 
 
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田中 豊

地域の元気づくりと海外ビジネスを通じて、日本を元気にしたい行動派プロデューサーです。 海外ビジネスの参謀役として長年活動してきました。 とりわけ農林水産業を振興にすることで地域が元気になることを現場の生産者、支援者の皆さんと共に日々実践していることをとても誇りに感じています。 「地域を活かし、そしてつなぐこと」をスローガンに訴え、いつの時でもチャンス(chance)ととらえ、絶えずチャレンジ(challenge)し、チェンジ(change)を果たしていくことの「三つのC」をモットーにしています。

“山深い里で農産物の輸出とはこういうもんだと知らされた(その4)” への2件の返信

  1. 私もドラゴンフルーツがおいしいと思ったことはありませんでした。
    完熟を食べるべきなんですね。
    赤い果肉のものは本当においしそうですね。

  2. 豊福さん コメントありがとうございます。
    そうでしたか、あなたもやっぱり。ベトナムでもマレーシアでも結構ですので、ぜひ現地で完熟した果実を食べてみることをお勧めします。台湾の人は特にこのドラゴンフルーツが好きみたいですね。

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