半年ぶりに横浜中華街を訪ねた。
平日の昼間というのに多くの団体客やカップル、家族連れで一杯。
以前から中華街は人出の多いところで、
土日に行ったら歩くスペースもないくらいだった。
その後、長期不況もあってしばらく停滞する時期があったと聞くが
この日見る限り、そんなことはない様子だ。
街全体が生まれ変わっていることが実感できるのである。
先回のエントリで、アメ横でアジア人観光客が急増していることを紹介したが、中華街もそうかと思ったら、日本人が圧倒的に多いのである。
しかも老若男女、団体・個人さまざまな訪問客を迎えている。
つまり、アメ横は売っているのが日本人で、買っているのはアジア人であるのに対し、中華街では訪れるのが日本人でそこで働いている人のほとんどが中国人なので、まるでどこにいるんだか分からなくなる。その中国人というのも二世・三世の華僑ではなく、中国からの就労者や留学生アルバイトが多い。たどたどしい日本語が面白い。
(売り子さんの多くが中国人!?)
地下鉄も渋谷から直接乗り入れるようになり、確かにアクセスが便利になったことも大きいだろう。
しかし、街づくりにも熱心に取り組んでいるし、昔の閉鎖的なコミュニティー特有のあのワクワク感というよりは、外からも受け入れる開放感が感じられた。
(オープンしたばかりの横浜媽祖廟)
関帝廟に続き、今年立派な「媽祖廟」も完成し、またひとつ立ち寄りスポットが出来た。そういう意味では、以前は本格中華料理を食べに行くところ、他では売っていない食材を手に入れるところというイメージだった中華街も、飲食はもとより、雑貨や土産店を冷やかしたり、中国寺を詣でたり、占いをしてみたり、と単店舗目的ではなく、街全体の回遊性が高まり、さながら入場無料のテーマパークを散策しているようだ。また、年間を通してイベントも企画されている。
(イベントの呼び込み?)
20年前、私が横浜中華街の貿易商社協議会の皆さん方と貿易促進のお手伝いをしていた頃の社長さんたちは、今中華街のさまざまな組織の会長や顧問としてますます活躍されている。当時も日中貿易にはさまざまな障害があり、会社の利害を超えて数多くの難題を解決してきた。今の反日騒ぎどころのレベルではなかった。貿易そのものが出来なくなるほど、当時は中国の政治情勢や社会混乱の影響をいつも受けていたのだ。それでも、いつ私が訪ねても中華街の皆さんは快く迎え、共に汗を流していたことを懐かしく思い出す。
それにしても中華街散策は益々面白い。
特に目に付いたものは、肉まんや焼売など点心類のテイクアウトだ。持ち帰りやその場で歩きながら食べるなど随分と消費の姿も変わった。
(ディズニーランドの家族連れと変わらない)
また占いも大変な人気で、女の子だけでなく若い男の子が集まっていたのは興味深い。
他に、足つぼやエステなどの癒しマッサージ系、食べ放題、麺食、開運グッズ、健康ハチミツなども人気が高い様子だった。
(開運ストラップも人気)
危機感をバネに常に挑戦と革新を続けていくことが発展のために必要なのだ。
変革なき組織や地域が長期にわたり存続し続けることはありえない。
伝統を受け継ぎ、それを現代に生かしながら自己改革していくことが、地方ではいま特に求められている。
横浜中華街には熱い想いを持つ行動派が何人もいるのだろう。大いに参考になる。
アメ横に続き、ここ中華街も観光誘致、企業誘致、物産振興のアイデア満載の宝箱だ。
(中華料理の七つの味は・・・)

田中 豊

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飲食店販促 ・話しかけるメニュー ・創作料理バトル ・一切、販促活動をしない店 ・シガーバー ・インターネット仕入れ ・専門性 ・子供向け弁当 ・卸と飲食店―同エリア経営で相乗効果! ・並んでいても楽しいお店 ・金をかけない販促 ・人間味あふれる焼き鳥屋…..
中華街なつかしいですね。東京にいるころはよく家族で食べに行ったりしてました。長崎や神戸にも中華街はあるけれど横浜の中華街が最も大きくて、中華街らしいですよね。
しかしテーマパークのようになっているとは知りませんでした。それもいいですね。また行ってみたいです。
你回来了。
请看一看我的blog 4月27号的。谢谢。
上記の説明を見て、本当に行きたいなあ~~~、前から横浜の中華町を聞きましたが今日、この写真を見て、素晴らしいと思います、中国らしいですね!私も中国で頑張って日本に行くチャンスを貰えるように頑張ります。