フレーッフレーッ宮崎!

        

昨年末から、
にわかに全国的に話題を独占しているかのような宮崎県

    

近所のデパートで、面白い商品を見つけた。
    

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撮影したのは、あの東国原知事が当選した翌日だから、
偶然の産物であって、
受けを狙って作られたものではないだろう。

   

そのまんま食べられる金柑

  

実は、私も一年前、宮崎・日南市を訪ねて、
そのまんま口に放り込める完熟キンカン「たまたま」の存在を知り、
いっぺんにその虜になったのだ。
   

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キンカンの樹

   

一本の木に2%しか出来ないといわれる
直径3.3センチ以上で、糖度が16度以上あるものを厳選したものだけが「たまたま」と呼べるのだ。

   

余りに貴重なので普段私の口には入りません。

   

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キンカンのハウスの中

   

すでに香港や台湾の高級店や卸売市場では
宮崎産の完熟キンカンが売られていた。

   

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台湾の市場で売られていた宮崎キンカン

   

台湾では、やはり咳止めや喉に良いと言われており、
これからの時期、たくさん市中に出回る。

   

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台湾の夜市でキンカン茶を注文。「ホットにする?それともアイス?」
      

また、「金」や「吉」という字が当てられるので、縁起物としても広く珍重されている。

       

それにしても、安心して「そのまんま」生で口に放り込める
宮崎のキンカンは素晴らしい。

  

最近、有名になった夏の宮崎マンゴーもいいが、
真冬の宮崎キンカンもスゴイと思う。

    

2月が最も美味しいとされるそうだが、
今から楽しみだ。
   

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あと40日ほどで完熟する・・・

     

もうひとつ、これから3月にかけての季節、美味しくなるフルーツと言えば、「日向夏」がある。
   

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白い皮をつけたまま切って食べるのは結構有名だが、甘い刺身醤油をかけて食べるとイケることを知っている人は少ないのではないだろうか。

     

このような食べ方、海外でも通用するかなあ?

        

また、宮崎と言えば、「切り干し大根」。

美味しいですよね。

寒干しの風景は有名だ。

    

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夏は葉タバコの畑が、冬は大根畑となるそうだ。
     

延々と続く、干し大根の風景は
農業県宮崎の風物詩。

    

見事と言うほかない。感動ものだ。

   

そう言えば、台湾では、
切り干し大根を硬く戻したものに卵にとじて焼いた卵焼きが
とてもポピュラーな家庭料理だったはずというのを思い出した。

  

早速、台湾で売ってみてはどうだろうか・・・
      

    

道中、カブを集荷している現場に遭遇。

    

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寒いのに冷たい水でしっかりと洗っているので、大変だなあと思っていたのだが、話を聞けば、結構汗だくなんだそうだ。

   
それはそれで大変な作業だ。

    

今、宮崎県は、清武町と日向市で鳥インフルエンザが発生し、大変なことになっている。

    

全国的にも有名な宮崎鶏が、このような被害に遭うなんて信じられない。

   

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清武町付近の道路には県警のパトカーが出入りの車をチェックしている

    

風評被害が無く、一日も早く元の状態に戻ることを祈っている。

    

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早速、新知事の手腕が試される時が来たが、現場では多くの方々が、県民・国民の安全のために奮闘している。

       

がんばれ宮崎! 
     

そして海外にも、太陽に様に明るく元気な宮崎を売り込んで欲しい。

      

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いつ行っても陽光降りそそぐ宮崎空港

      

      

米どころで輸出解禁協議のニュース

    
新潟を訪れた。

       
積雪どころか雨が降り、拍子抜けするくらい寒さが気にならなかった。

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雪かきの道具もまだ出番は無いようだ…

      

     
新潟でも今年は暖冬傾向らしい。

     

新潟市が主催する新潟貿易塾という勉強会に参加させていただいた。
     

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熱心な参加者が集まり、満員の会場は終始熱気に包まれた。

         

     
新潟市は、7月には新たに政令指定都市としてスタートを切る。
      

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先の広域合併もあり、日本一の農業生産高を誇る政令市ということになり、「田園調和都市」というキャッチフレーズがついているそうだ。
   

    
なんて新鮮でお洒落なコンセプトだろう!

       

   

新・新潟市の食料自給率はなんと67%

   

全国14の政令市の中で、新潟を除くトップは仙台市の7%なんだそうだ。

0%の都市だってあるのだ。

香港やシンガポールと同じだ。
  

いかに大都市が外部に食料を依存しているかがわかる。

     

これまでの政令都市といえば、
ミニ東京よろしく、地下鉄や商業流通・物流など近代施設の整備を目指すことが多いようだが、自然景観や農業園芸との調和を謳うというのはこれから時代を先取りしていると思う。

     

また、国際交流の方面では、ロシア(旧ソ連)極東地域や中国東北部との交流にも早くから熱心で、昨年初めて訪ねたウラジオストクでも新潟の知名度は抜群だった。

     

市の幹部や職員の方の中にもロシアのエキスパートが何人もおられ、その経験・認識の深さには驚いた。

      

将来、北朝鮮との関係が改善された暁には、日本海をめぐる両岸交流の一大拠点となるのは間違いないことだろう。

   

        

また、新潟にはコシヒカリに代表される米や日本酒、豊富な水産物、調味料や菓子など日本を代表する食品が多いことでも有名だ。

    

ここ数年、上海や台湾、ロシアなどでも新潟産の農産物や食品を見かけることが多くなった。活発な輸出促進活動が展開中なのだそうだ。

日本語はもとより、英語、中国語のほかロシア語の農産物カタログを見せてもらった時は驚いた。

    

台北でも各地の日本米のテストマーケティングが行なわれているが、現地の複数の取り扱い業者は、新潟越光(コシヒカリ)の生産者、支援組織の働きかけが最も熱心だと口をそろえて言う。

     
現に、台湾では新潟の米が高級ブランドとして浸透し始めているそうだ。
      

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日本トップブランドの地位を固めつつある新潟米(台北にて)

       

ほかにも台湾では、秋田県、佐賀県、千葉県産の高級米も奮闘していた。

     

    
折りしも、17日の報道では、先のセブ島での日中首脳会談で日本米の対中国輸出解禁へ動き始め、松岡農相が急きょ北京入りしたと伝えられた。

   

米は価格等の競争力が加われば、わが国の戦略輸出商品となりえるアイテムだけに大きな関心がもたれている。

    

実務の現実はそう簡単ではないだろうと予測されるが、熱心な挑戦者たちの行動があれば、大きな扉を開ける事も夢ではなくなるはずだ。

    

もちろん外交交渉ごとである以上、ギブ&テイク

       

米どころ新潟の皆さんは、これをどうとらえるのだろうか?

       

      
また、新潟市は数年前から、中国など海外企業の誘致にも熱心で、すでに数社の誘致に成功している。

     

今回出会った皆さんがそうだったが、
とてもホスピタリティーに富む新潟の人たちだから、海外のビジネスマンにしても観光客も、今後さらにこの地を訪れる人は増えるだろう。

      

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美しい旧新潟税関庁舎(史跡)

    

製造業の海外進出において、
ポスト中国の動は、ベトナム―インドの軸と並び、
中国東北部―極東ロシアの軸が見えてきた今、私は
日本海側に位置する沿海拠点都市の可能性に注目している。

      

その意味でも新潟のもつポテンシャルはとても高いのではないだろうか。

     

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黄色一色の街

    

今日は月曜日。

    

バンコクの街に一歩外に出ると
右を見ても左を見ても、
黄色、黄色、黄色、黄色、黄色・・・
黄色一色になっている。

    

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国中で販促キャンペーンでもやっているのか?
それともチームカラーが黄色の阪神かソフトバンクホークスの応援か!?

       

実は、今年6月、ラマ9世プミポン国王の即位60周年にあたり
日本の天皇陛下を含む各国王室が集うほどの式典を行ったのだが、この時に国民が敬意を表すために着た黄色いシャツについて、政府は、年内一杯、国王が生まれた月曜日には着用するよう奨励しているそうなのである。

     

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プミポン国王

        

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今年6月12日 世界の皇族が集まった。 中央:国王夫妻、前列右:天皇皇后両陛下

        

政府の奨励だけでこんなに皆が着るだろうか?

かなり自発的な行為だと感じざるを得ない。

      

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プミポン国王の誕生日は12月5日。

       

なのに、なぜ毎週月曜なのか?

      
タイでは、生まれた日の曜日がとても重要なのだ
そうだ。

          

皆さんは
自分の誕生日の生年月日は全ての人が知っていると思うが、
生まれた日の曜日はご存知だろうか?

     

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僕も一応は知っているつもりだが、心もとないし、
正確に知ろうという気持ちも特段にない。
占いでも信じている人は別だろうけど。

     

タイのプミポン国王は月曜日の生まれだそうだ。
今年の誕生日の12月5日は火曜だったが、月曜というのが肝心なのだ。

   

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朝の出勤風景

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タイ名物のボートもこの通り
    
     

また黄色は王室の色とされ、とても崇高な色なのだそうだ。
       

中国でも、確か清朝時代は、黄色と龍の文様は皇帝のものとされ、
庶民がこれを使うと罪になると、聞いた事がある。

      
面白い。
  

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朝の屋台街も黄色のシャツで一杯

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ところで、私がバンコクを訪れたのは、
まだ誕生日には程遠い時にもかかわらず、
街中は慶祝ムード一色だった。
    
至る所に、国王の肖像や国旗などでデコレーションされている。

        

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タイの人にとって国王陛下は、本当に敬愛する人物で
国王に対する尊敬の念は、どこの国にも負けていないだろう。

    

061210gunpuku_2国民にとっては特別な存在で、日常はもちろん、先日のクーデターの時なども、国王の意向や言動が絶対的な裁定となることは周知の事実である。
      

軍といえど、政治家といえども国王に対する忠誠心は絶対だ。

        

     

どうも、教育による強制などではなく、
国王が若い頃から精力的に地域や庶民との交流を持ち、
政治的危機に及んでは、見事にこれを治めたなど、長い期間にわたる実績があって、国民の絶対的ともいえる崇拝を受けているのだという。

        

       

バンコクの街ではいたるところで
黄色のポロシャツやTシャツが売られている。
     

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タイの人たちの想いをまた感じる事ができた一日だった。

     

      

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ロシアの味にノックアウト

   
今回の訪問で多くの予想を大きく裏切った物のひとつにロシア料理の味がある。

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私は食品関連のビジネスコーディネーターもしているため、現地受け入れの方に予め無理を言って、ひとり我侭と知りながら手配上、食事に関わる様々な要求をさせてもらった。

   

これまでの印象は、貧しい時代が長く続き、厳しい冬を乗り越える極東ロシアの料理は、質素で味気のない煮込み料理ばかりだろうと、正直まったく期待をしていなかった。

    

しかし、ウラジオストクの街は、その予想を大きく裏切ってくれたのである。

    

 

アメリカ出張での食事は3日目ともなると、食いしん坊の僕でも胃が受け付けなくなり、チャイナタウンか日本料理店に駆け込む始末だが、ロシアでならたぶん数週間は大丈夫だろうと思う。

     
ひと口でロシア料理といっても、伝統的なロシア宮廷料理もあれば、ウクライナやグルジアなどの民族料理も多彩で、中央アジアや黒海地方の珍しい料理もウラジオストクで堪能できる。

   

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グルジア料理店で出会ったフォカッチャのようなパン。美味!

    

アルメニア料理は、世界三大料理の一つといわれるトルコの強い影響を受けている、とてもバラエティーにとんだ品々が並ぶ。
    

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ツタで覆われた屋外の東屋の雰囲気は最高

   

羊肉の炭火焼やハーブを使った料理など、これまで味わったことのない美味をこれでもか、と堪能できた。

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様々なハーブを生でいただく
   

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羊のカバブは絶品

   

またウラジオストクは港町だけあって海産物も豊富で、ナーベレジュナヤ海岸通りと呼ばれるリゾート気分満点の海鮮レストランでは、生まれて初めてこんなに食べたことがないほどのタラバガニを頬張った。
   

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この皿を何回追加したことか・・・
   

ひとりで二ハイ(匹)分ぐらい食べただろうか? 年のせいで胃袋が小さくなったことをこんなに悔んだことは無い。
   

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みんな押し黙って食べる食べる
     

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目の前にみるみる殻が積み上げられる
      

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熊エビという聞き慣れないエビを初めて食べたが、味が濃くて、旨み成分の甘さが口いっぱいに広がり、しかも、何匹でもお腹に収まっていく摩訶不思議なエビである。
    

今まで食べた甲殻類で一番美味しかったんじゃないだろうか。

   

まだシャリシャリと冷たさが残る、下ごしらえの極めてお粗末な冷凍エビなのに、である。

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愛らしいユニークな顔をしている
     

日本で輸入すれば間違いなく大ヒットすること保証つきの旨さなのだが、地元でも、シーズンと収穫量が限られてしまうので輸出に回らないのだとか。

わざわざウラジオまで食べに行く価値があるかも…。
   
     

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もちろんピロシキ、ボルシチ、つぼ焼きスープも、コク深い味で最高だった。
    
やっぱり本場の物を賞味しないとコメントなど出来ないな、とつくづく感じた。

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かの有名なロシアン・ボルシチ
   

スープやシチュー料理が、こんなにまで奥深く、美味しい物だとは思わなかった。いや驚いた。
   

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スープに対する意識が180度変わった一皿。アルメニア料理店で

     

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一生忘れられない感動の壷入りスープ

   

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サーモンソテー。ロシア料理が脂っこくないことが分かる
   
    

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店内は大勢の客でごった返した
  

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ライ麦製の黒パンも予想以上に美味しかった
      
    

私が大好物のニシンのマリネも無理にお願いして注文し、感動しまくりであった。前菜(ザクースカ)で有名な一品で、キリッと冷えたウォッカにピッタリである。

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都心のスーパーでは、豊富な種類のウオッカを売っている

      

       

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アイスクリームが特別美味しいのにみんなビックリ。何故だろう?
    

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やっぱりヨーグルトもあった。カスピ海かな?

    
     
最後に、ロシア紅茶について一言。
     
   
僕は今まで、てっきりロシア人は紅茶の中にジャムを混ぜて飲むのかと思ったら、どうも本場では、ジャムや蜂蜜などを匙で舐めながら紅茶を飲むらしいのだ。

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またひとつ勉強になりました。

      

軍港の街の新婚カップル

    
港湾全体を視察するのに、ウラジオストク港と金角湾(ザラトイ・ログ)が一望できる展望台に行った。

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やはり港町。
    
天然の良港であると同時に、世界一の国土を持つロシアでも、数少ない太平洋につながる「南」の出口として、重要な拠点となっている。
   

ソ連邦の成立後も、海軍太平洋艦隊の基地として街全体が長い間「閉鎖都市」となっていたのだ。当時、一般のソ連市民でさえ、許可なくウラジオストクに行くことは出来なかったのである。
      

連邦解体の過程で、1989年にソ連市民に、1991年に外国人にも開放されるようになった街である。
     

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ちなみに、中・近世には、中国の元朝や清朝の勢力が及んだ時期もあり、中国人は今でもウラジオストクのことを「海参威(ハイサンウェイ)」と呼ぶことがある。(ウラジオトク総領事館のHPから)
      
海参とは中国語でナマコの意味で、ナマコが多く生息する断崖を指している。             

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博物館に所蔵されている昔の看板。「海参威」の文字が見える

            

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停泊する軍艦を目の当たりにすると、かつて冷戦時代の東側の巨頭である軍事大国の片鱗に触れるようで、少し緊張もするが、若い兵士たちの屈託の無い表情を見ると、
    
「同じ人間なんだなあ」と少しホッとする。
   

      

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そのうち、コーディネーターの方が、
「週末にもう一度ここに来ましょう。面白いものが沢山観れますよ。」と言う。

      

帰国前日の金曜の午後に行ってみたら、
いるいる!! ウエディングドレスに身を包んだ新郎新婦が何組も写真を撮っているではないか
        

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この街では、結婚式を終えると港をバックに記念写真を撮るのがお約束のようで、いかにもウラジオストクらしい。
      

親族や友人が集まってワイワイやっているグループもいるし、司祭のような人がいて儀式のようなことをしているところもある。
        

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とにかく幸せそうで、あちこちでキスをしたりダンスに興じたり、ととても開放的だ。
      

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きっと昔と様変わりして、個人の幸福を公の場で披露することが自由になったのだろう。
      

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こちらは、ずっとアテられっ放しだったが、幸せのお裾分けを頂いてパッピーな気分に浸った。
       

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僕が乱入してもこのとおり  明るい明るい
      
       

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心はひとつ・・・

      

       

どのカップルも新婦の純白のウエディングドレスがまばゆいばかりに美しかったが、ロシアでは美しさや清潔・清浄の色といえば、赤なんだそうである

      

モスクワに赤の広場という名所があるが、これは社会主義だからではなく、ロシア人が伝統的に好む象徴的な色なのだそうだ。

      

だから、民族衣装も、インテリア用品も赤を貴重としたものが多い。

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ロシアの民族衣装

     

なんだか中国と似ている。

またひとつ勉強になった。

         

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装甲車と機関銃とセクシー秘書

 
ウラジオストクでの訪問先のひとつに民営の海運会社があり、ここで貴重な体験をした。

 

立派なオフィスに調度類。
    

今年若干46歳の創業社長は
小さな海洋調査会社から身を起こし、
今では十数隻の中古船と倉庫も保有するに至っている。

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とても精悍な表情をしており、いかにも男っぽい。

それもそのはず、以前はキャプテン(船長)をしていて
世界の海を股にかけていたのだと言う。

   
 
起業から現在に至るまでまでの創業物語は、さながら立志伝のよう。
   

地元当局と密接な関係を持って事業を拡大させる他の業者を尻目に、絶対に人に頼らないという強い意志を持っている
    

それだけに、癒着する同業者との激しい競合や妨害工作、法外の攻撃などに常にさらされるのを、自らの力だけを頼りに事業を守り続けている姿は、さすがに小説になるような男の世界がそこにあった。

   

引き込まれるような眼差し、聞き入ってしまう落ち着いた語り口。

男が惚れる男…。

   

   
そのうち秘書のようなスラっとした女性があの有名なロシア紅茶を運んできた。
    

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若くて美人というだけ(?)なら、時おり出くわすこともあろう。
しかし、その上
大胆にもウエストが丸出しで、胸も大きくはだけているなんて有り得ない事で、一瞬ギョッとした。
(掲載できないようなスナップが何枚か撮れて?しまった)
   

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せっかく感動あふれる会談の最中に、

なんでこんな時に煩悩にさいなまれなきゃならないのか!? 

と心の中で頭を掻きむしりながら、何度も葛藤する…。

     

そのうち会話も弾み、予定になかったのだが、
ぜひ自分が案内するから所有する埠頭の現場を見に行こう、と言う。
    

わざわざ社長が出てこなくても良いから、と遠慮したが、

    
社長:  「自分が行かないととても危険だから」
  

一同:  「んッ!?」
  

足元が危険だというのか、それとも…。

     

予想は当たってしまった。

   
    
私が乗せられた車は、どう見ても装甲車。

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外にコンバットと書かれている。
    

乗車しようとするのだが、ドアが重くてなかなか開けることが出来ない。

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聞けば、14kgもあるのだと言う。女性なら絶対に動かせない。

鉄板の厚さは75ミリ。当然防弾ガラスで、もちろん開閉なんて出来ない。

   

車の中は、総革張りのリムジンそのもの。

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軍事工場で作ったもので、もし海外で作ったら数億円はする代物で
ウラジオストクにはわずか2台しかないと言う。

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初めは子供のようにはしゃいで、自ら運転する社長にいろいろ質問などしたものだが、よく考えてみると、なんだかそら恐ろしくなってきた

  
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鉄柵を張り巡らせてある敷地内に入り、荷役する現場に着いて
感動のコンバットから降りたのだが、そこで2度ビックリ。
   

後ろの車から機関銃を持った無表情の警備員が出て来て、ピッタリと我々を護衛するではないか!!
   

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ゾ、ゾオ~ッ。

   

そうだ、どこでも港の現場には怖い所があると聞いている。

しかも、ここはロシア…。

    

それでも、港湾荷役業務の話、中古車取り扱いの話など、現場で社長が熱っぽく語る話に引き込まれ、いつの間にか夢中で聞き入ってしまっていた。

   

新たに広大な敷地も買収し、壮大な事業構想なども伺い、予定を1時間以上オーバーしたが、本当にあっという間の収穫多い貴重な訪問となった

   

帰る頃には、僕はあの機関銃を持っている警備員とも
アイコンタクトで仲良くなり、
彼のフト見せる笑顔にお友達感覚となった。

なんて優しい目をしているんだろう。 
  
  

でもイザと言う時は、体を張って凄まじいもんだろうな、なんて勝手に想像を膨らませてしまう。

   

ロシアに詳しい人に聞けば、このような身辺警護やオフィスにいたセクシーな秘書は、結構よくある事だそうだ。 

  

装甲車や機関銃の「硬」とセクシー秘書の「軟

  

僕はほんの少しばかり中国兵法の現代ビジネス向け解釈をライフワークにしているが、知ってかしらずか、この社長は、「硬軟ゆさ振りの計」を実践しているのだろうか。

   

僕が勝手に精神を揺さぶられただけ、とも言えなくもない。

   

兵法分析家(!?)として、チョッとばかし恥ずかしい

    

     
事業競争の話を聞いても、登場する男女にしても、見方をすれば、ロシアは力ずくのマフィア経済が牛耳っているというような言い方もされるのかも知れないが、どうも言葉のイメージと現実は少し違うのかもしれない

    

とにかく、このストレートさ、強烈さが何とも刺激的で心を揺さぶられた

    

私にとって、ロシアに強い興味が湧いた瞬間だった。

   

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港湾を視察して

 
ラジオストク港の調査にあたり、沿海州政府、港湾行政機関、管理企業、民間企業などを精力的に訪問し、情報収集を行なった。

   

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行政府の案内で、一般には入れない港湾施設の視察も実現した。

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とにかく目立つのは、日本から輸入されたおびただしい台数の中古車だ。
    

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ほかに建機や農機も多かった。

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日本の地方港にはウラジオ港からは木材や水産物、鋼材関連などが輸出されるが、日本からの輸入貨物は圧倒的に中古車と自動車部品だ。

    
   

市内では、やはり圧倒的大部分が日本の中古車が走り回っている

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道路の車道は、日本と逆の右側通行だが、ハンドルはすべて日本と同じ右ハンドル、とお構い無しである。

   

トラックやバスは、塗装も替えずにそのまま走っている。

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コンテナヤードも管理はされているようだが、それ以外のスペースは、とにかく通関待ちの中古車で溢れているといった状況だ。
     

建築中の駐車場も、まだ工事中なのに、すでに出来上がったフロアから車を保管しているという荒業だ。本当に駐車スペースがないのかも知れないのが、信じられない。
    

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10階建て予定の駐車場ビルが頭上で工事中だというのに・・・

   

ちなみに昨年のウラジオストク商業港のコンテナ取扱量は12万TEUで増加傾向にある。

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ウラジオ港もここ数年中国向けの貨物が増加しており、どちらかというと今は中国の方を向いている感じだ。
    

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また、この現場でも、中国人・韓国人ビジネスマンの精力的な活動ぶり目についた。商談や視察のミッションが相次いでいるらしい。

   

日本人も頑張ってもらいたい。
サハリンプロジェクト中断や漁船銃撃報道だけを観て、ロシア全体に先入観を持ちビジネスの現実から目をそらすことなかれ!

  

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日本から一番近いヨーロッパへ(その2)

 
(前回から続く)

 

機内食を食べ終わったかと思うと、もう降下を始めている。

   

そのうち延々と広がる海岸線とロシアの大地を見ながら無事着陸。
   

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新北九州空港の滑走路を飛び立って着地するまでの時間を正確に計測したら、なんと92分間であった!?

   

九州から東京へ行くのと同じ時間で、飛行機の計器が壊れて、方向を間違ってしまったら、もしかするとウラジオストクに着いてしまうのだ!!  

     

信じられないッ。

   

旧式のタラップを降りて、一台のバスにギュウギュウに押し込まれて発車するまで待つこと10分以上

    

ところが、発車して10秒後に空港ビルに到着、と、バスを降ろされた。

    

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あのタラップから道路隔てたここまでわざわざ満員バスに乗るなんて!!

      
何のことはない、たった20メートルほどの車両用の車道を一本またぐのにわざわざバスに乗せたのだ。歩いても15秒ともかからない。

       

皆んな、エエ~ツとどよめいた。

     

パスポート検査の入国審査では、3つも4つも検査を越えなければならず、しかも要領が悪く、時間ばかりかかる。

      
列も乱れがちで、この気の遠くなる非能率・縦割り手続・ノンビリ作業に忍耐力も限界が来る。

    

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昔懐かし、あのイライラ・・・・

   

「これは30年前の中国、15年前行ったベトナムと同じじゃないか!」

  

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ひと気のない簡素な到着ターミナル
   

僕にとっては、懐かしい昔の社会主義体制を思い出させてくれる有難い経験だったが、これから一体何が起こるのか、と少々暗澹たる想いが頭をよぎりながら、すでに夕闇の迫った薄暗い空港を後にした。

     
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着陸した時は、まだ明るかったのに・・・

 

しかし、空港を一歩外に出ると、それから4日間の間、僕はウラジオストクの魅力にトコトン参ってしまうのだった…。

  

    

日本から一番近いヨーロッパへ行く(その1)

  
物流ビジネスの視察を目的に
ロシアのウラジオストクに出張した。

初めてのロシア訪問である。

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ロシアと言っても、世界一の面積を持ち、
いわゆる極東沿海地区のウラジオストクなら
実は、九州からでもわずか1時間50分で着いてしまう距離なのだ。

  

これなら東京へ行くのとほとんど変わらない。

  

もうひとつ、今年3月、新北九州空港が開港し、
8月と9月の時限つきでウラジオストク間の定期便が就航
西日本のビジネスマンにとってはグッと身近な存在になったのである。

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JR小倉駅から新北九州空港までバスで約40分間、
海上に浮かぶ新空港がお目見えだ。

コンパクトで機能的な感じだ。

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ウラジオストク航空カウンターで手続きをする。

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乗客は少ないだろうと思っていたら、年配の団体観光客らしい人たちで機内はほぼ満席

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機材はツポレフ154Mだそうな。昔の中国やベトナムで乗ったことがあり、少々不安。

  

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約30分遅れで離陸。急上昇してすぐに急旋回するという何ともいえないスリル。

エンジン音はうるさいが、上空に達すると結構安心して乗れた

   

機内食にピロシキが付いていたのもロシアらしい。
   

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ウラジオストックの地名は、
ヴラジェイ(征服・支配) ・ヴォストーカム(東方)ということで
かつての皇帝が言った「東方を征服せよ!」に由来するという。
(総領事館HPより)

  

さてさて、これからどんな東方の姿が私たちを待っているのだろうか?

(続く)

    

異国でも感じるインドの熱気

 
初めてシンガポールに行ったのが1983年だから
かれこれもう23年も前の話になる。

その頃すでに、クリーンシティーとして安全・清潔な街として
多くの観光客やビジネスマンたちを集めていた。

  

多民族のこの街は、
中国人、マレー人、インド人、アラブ人などが各々のコミュニティーを形成していて、何処を歩いても異国情緒を味わえる。

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この国では当然チャイナタウンが最も大きく、必ず立ち寄るところだが、もともと華人(中国系人)の国家だから、本来、
国全体がチャイナタウンのようなものなので、
私はここ数年、シンガポールに立ち寄る度に、隙間時間があれば
リトルインディアを訪ねるのが、ちょっとしたマイブームになっている。

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地下鉄リトルインディア駅
  

BRIC’sなどといって、確かにインド経済の活況が伝えらているが、
ここへ来るたびにいつも新しい発見や出会いがあるから、
やはり本国の元気のよさと無関係ではないのだろう。

  

とにかく、何処に目を向けても絵になる街なのだ。

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市場に行けば、いつも活気に溢れている。

  

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「袋入りの吊るし売り」とは、インド人の合理性ゆえか?

  

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バナナの葉も立派な商品

 
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通りに出れば、繊維製品を中心に雑貨や家具、絨毯なども売っている。

  

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雑誌の屋台に釘付け!?

     

商売上手という意味では中国人とは好敵手だし日本人には足元にも及ばない分野だ。

   

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食べるパワーも中国人に負けてない

   

旨いモノでは最近いつも通っているのが、フィッシュヘッドカレーで有名な「MUTHU’s CURRY」。

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5年前、現地の人に案内されて初めて来たのだが、それ以来、病み付きになっている。

  

ひとりの店員嬢が僕のことを憶えておいてくれていたのには結構感激。

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インド人はホスピタリティーがあるからか、あるいは商売上手なのか?

   

通りや食事だけなく、街行く人たちがとにかく個性的で華やかだ。

   

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携帯電話とインドの人って、なんかイメージが新鮮だ

   
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コスメ、タトゥー、整形など美容関連のビジネスが盛んのようだ

    

いつか彼らインド人に「ニッポンを売る」時がやってくるのだろうか?

なんだか今から楽しみだ。

  

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壁画か塑像と同じ顔だちをした人を見つけてドキッとした

  

インドに行かなくてもインド人コミュニティーにどっぷり浸れるのも、シンガポールの魅力のひとつでもある。

    

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