(前回より続く)
所は、再び戻って沖縄本島南部。
苦労して収穫したサトウキビから黒糖を作るのは、
極めて家内工業的で小規模なものであるが、
粗糖・精製糖(白砂糖ほか)にするには、それなりの規模の製造設備が必要だ。
豊見城市の粗糖工場
TPP参加の論議でも、米や小麦、畜産物と並んで、
砂糖(甘味資源作物)についてもその懸念が指摘されている。
関税収入でなんとか維持している沖縄県の精糖産業も、
いま自由貿易の脅威にさらされている。
サトウキビは沖縄県の全農家の約7割が栽培し、
作付け延べ面積の約6割、農業産出額の約2割を占めており、
沖縄農業における基幹的作物と言われている。(内閣府HPより)
沖縄のもつ気候や土壌では、簡単に転作など出来るものではないことを考えると、事は単純ではない。
今、大きく知恵を働かせなければならない時が訪れている。
朝早くから黙々と収穫の作業をしている生産者の姿を見て
自ずと頭が下がってしまう。
僕は現場に立ちすくんでしまって、
しばらく動くことが出来なくなってしまっていた。
案内していただいた垣花さん、ありがとうございました。
(終わり)
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田中 豊
地域の元気づくりと海外ビジネスを通じて、日本を元気にしたい行動派プロデューサーです。
海外ビジネスの参謀役として長年活動してきました。
とりわけ農林水産業を振興にすることで地域が元気になることを現場の生産者、支援者の皆さんと共に日々実践していることをとても誇りに感じています。
「地域を活かし、そしてつなぐこと」をスローガンに訴え、いつの時でもチャンス(chance)ととらえ、絶えずチャレンジ(challenge)し、チェンジ(change)を果たしていくことの「三つのC」をモットーにしています。
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