ベトナムスピード(その2)

         
(前回から続く)         

ホーチミン市の中心街はもとより、
郊外に出るとさらに変化の動きが明らかになる。

     

いたるところで造成工事が行なわれていて、
オフィスビルや高級マンション、戸建て住宅が次々と建設中だ。

    
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同時に道路が新たに敷設されていたり
社会インフラの整備もすすんでいるようだ。

    
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国道沿いには、建設機械の販売かリースだろうか、ディーラーがあちこちにあり、建機需要が旺盛なことを知る。

   
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去年、証券会社を訪れた時は、
朝から株価のボードに釘付けの人たちでごった返している情景を目の当たりにして驚いた。

   
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朝9時の証券会社のボード前はベトナム個人投資家でイッパイ
     
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今度は不動産も動き出している。
    
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中国と同様、所有権と使用権が分離しているが、
海外からの投資、製造業の進出が一巡しないうちから過熱するのだろうか?

    
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建材を満載したトラックを頻繁に見かける

      
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都市周辺部は大型貨物車などで慢性的な渋滞だ

      
    

中国以上にショートカットすることが起こりうるのかどうか、今後の動きから目が離せない。

      

ベトナムスピード(その1)

      

約一年ぶりにベトナム・ホーチミンを訪れた。

           
飛行機を降り立った途端、いつもと勝手が違う

      
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そう、タンソンニャット国際空港の新ターミナルビルが9月に完成したばかりだったのだ。

      
     

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ホーチミン・タンソンニャット国際空港のスポット    

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去年、ついバンコク新空港がオープンしたことに驚いたが、今度はベトナムか・・・。

     
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もうアジアの空港はどこも近代化、大型化され、区別がつかない。

        
昔の空港ビルが懐かしく少し寂しい気もするが、世の中は常に変化するもの

     

ホーチミン14年在住のパートナー氏に聞けば、ベトナム統一後32年間の変化より、この一年の変化の方が明らかに大きいと言う。

      

街の様子も、仕組みも、社会も、人の心もあらゆる面で。

       
     

市内のソフトウエアの会社を訪れた。
      

委託、オフショア、開発、人材確保・育成等あらゆるフェーズで日本との結びつきが強まり、事業は急拡大中。

    
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手狭になったオフィスを引き払い、一流インテリジェンスビルへの移転を決めているのだが、応募が殺到して通知待ちなのだという。

      

ベトナム国内でも製造、流通、物流など社会基盤システムが大変化するたびに、ソフトウエアの大規模ニーズが発生しているようだ。

      

ほかにも金融、食品、農業など様々なビジネスの局面でもベトナムの急成長、大変化が起こっている事を実感することになった。

      

去年行ったから知っている、などと今のベトナム事情を軽々しく語ることなどとても出来ない初日から思い知らされた。
                               
(次回に続く)

       
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日本一 アジア一 世界一

                    
から何やら降ってきた。

          
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雪ではない。紙ふぶきだッ

         

名古屋を訪れたら、偶然中日ドラゴンズの優勝パレードに出っくわした。
       

詳しくはこのエントリ記事の末尾にて。

        

         

農林水産省が主催する農水産物・食品オリエンテーションの会(東海ブロック)名古屋市で開催された。

      
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会場から荘厳な名古屋城天守閣を望む

      
    
午後の前半がセミナーで、後半は商談会という二部構成だ。
      

東海ブロックということで、愛知、岐阜、三重、そして静岡の4県を中心として食品関係企業やJAなどの農水産団体が集まったが、当初の予定を大幅に超え、セミナー会場も机を取り払って超満員となった。

    
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セミナーでは、香港と中国大陸に向けた輸出戦略というテーマで講演が行われた。

    
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前列に陣取ったビジネスマンはもとより、後方の席の参加者も皆、熱心に講演を聞き込んでいる。矢継ぎ早にメモ用紙をめくって筆記していく人もいて、こちらにも凛とした緊張感が伝わる、そんな雰囲気のセミナーだった。

      

     
セミナーのに続き、マッチング商談会に。

    

東海会場でも、すべての海外バイヤーに対して、スケジュールビッシリの面談予約が。

     
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15分刻みのタイトな入れ替えに、商談者は一様に、時間がもっと欲しい、という表情で、精力的に次の面談に臨んでいた。

       
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求めるものには、常に多忙という名の扉が開かれている、という感じだ。

       

東海地区では、多様な果樹や野菜、水産物、様々な加工食品群、そして名高い日本茶も急速に輸出を伸ばしている。

最近は、花卉も中国向けに盛んに輸出されているという。

      

大都市圏、三大商圏に近い恵まれた地勢にあることから付加価値の高い商品がそろっており、空港や港湾の物流インフラも整うこの地域が本格的に動き始めたら、新たな商流の拠点として機能を始めるに違いない。

         

今後の動向が注目される。

     

        
名古屋を離れる翌朝、宿泊先のホテルのある栄地区を歩いていたら、土曜とはいえ、朝早くから異常に多くの人が街を歩いている。

      

しかも、野球コスプレの人が目立ち、異様な雰囲気。

     
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そのうちにあっと言う間に大勢の人たちが集まりだして、私にもようやく気がついた。

    

午前10時から、中日ドラゴンズの優勝パレードがあるという。

     

時が近づくと、栄のテレビ塔前の通りは人であふれかえっている。

    
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大歓声の中を、落合監督をはじめ、主力選手を乗せたオープンカーが目の前を通り過ぎていく。

     
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「監督う~っ!!」 「中村ぁ~ッ」 「立浪ぃ~ッ」

    

こういう時、僕はなぜかパレードのご本人たちより、黄色い声援を送る元気な観衆のほうにどうしても目がいってしまう。

    
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とにかくみんな元気で力強いヨ。

   
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ドラゴンズは悲願の日本一を達成し、アジア一も粘り腰で実現。

     
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世界一の会社も輩出しているし、愛地球博も成功させた。

      

        
この地には、世界を目指してまだまだ凄いパワーがみなぎっているようだ

      

    

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中部国際空港セントレアの夕景

      

トップランナーたちから学ぶもの

       
農林水産物食品オリエンテーションの会(東北ブロック)仙台市で開催された。

   
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岡山で催された中国四国ブロックに続くもので、
私にとっても楽しみにしていた地域のひとつである。

      

この日の事業の冒頭で、東北農政局早川部長より挨拶があり、
東北地区は農産物輸出ではトップランナー。さらに一層の飛躍を」と熱烈なエールが送られた。

     
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午前に開催されたパネルディスカッションは
中国市場に向けた輸出戦略」と題し、北京・上海そして香港から招かれたパネラーが辛口の意見も加えて、真剣な議論が繰り広げられた。

     

コーディネーターを務めた私も、何度かタジタジとなる始末。

    
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海外の厳しい現場を知り抜いているパネリストだけに・・・

     

会場の参加者も極めて熱心にメモを取りながら、集中して有益なコメントを収集している様子が壇上からもはっきりと伺えた。

   
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全体レベルが高い証拠である。

      

午後の商談・相談会でも、すぐに実務交渉に入っている企業や団体がいくつもあった。

   

青森県から福島県にいたるまで、自治体や支援団体、企業の多くの皆さんと交流したが、情報の質が高く、極めて実践的なのに驚いた。

      
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単発のビジネスマッチングを訴求するのではなく、とにかくシステマチックに考えていることがわかる。

        

地域に輸出を展開する仕組みづくりをする思考法が貫徹しているかのようだ。

   
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商談会の後は商品発掘のためのプレゼンの場も

      

また、単独一社、地域で展開できることと出来ない事を早くから認識しており、地域連携や業域連携にも柔軟な思考をしているのが驚きでもあった。

     

特に、難易度の高い中国大陸、ロシア向けの輸出を本格的に挑戦するにあたり、国内や東南アジアで築いてきた経験やノウハウを生かして様々な可能性を模索しているようだ。

     
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東北在住外国人による味覚調査も行われた

       

支援者、事業者の多くが「なぜ輸出に挑戦するのか?」について、それぞれ明確な認識をすでに持ち合わせており、入り口論、そもそも論の重たい雰囲気が少ないのが他の地域との違いではないだろうか。

   
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こんなに素晴らしい醤油があるのか、と驚いた

   
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香港向け輸出に長年の実績のある豚肉  とにかく見事!

       

終日にわたり、文字通りのトップランナーたちの交流を通じて、刺激を受け、大いに勉強になったあっと言う間の一日だった。

         
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今や日本の農産物輸出のシンボルとなったリンゴ
厳しい経営環境を乗り越えた経験が強みに転化したと言える

     

もちろんトップランナーはトップとしての新たな壁にぶつかっており、「次の一手」にさらなる知恵を絞っている事はいうまでもない。

     
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調味料にも食べ方をきちっと提案
    
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今、中国で大人気のサーモンだが、この商品には全く別の工夫が・・・

       

イメージに反して(失礼!)非常にオープンマインドな東北地区の皆さんだからこそ、これまでの厳しい社会環境、経営環境を生き抜いてきた人たちばかりだろうし、また、今後の困難にも果敢に乗り越えていってくれそうな予感がする。

      

これからの時代、本当に開放的発信的で、連携志向の方が強い競争力を持つ、と実感した。

  
トップランナーの皆さんから、様々なことを学ばせていただいた。

     

      
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明治の福の神と呼ばれた仙台四郎もサンタの装いに

    

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今回、仙台まで来て牛タンを食べる機会はなかったが、
とにかく復活できて良かったヨカッタ・・・

       

      

日本にいながら海外へプレゼン

                          
岡山市で農水産物・食品の「輸出オリエンテーションの会」が開催された。

        
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朝の岡山駅前・桃太郎大通りの通勤風景

         

この事業は、農林水産省と各地方農政局の主催によるもので、
全国8ヶ所で順次開催される農水産物・食品の海外輸出促進のための情報交換、商談マッチング事業である。

                   

この日の岡山会場が全国の先陣を切って催された。

           

午前のプログラムは「定番化に向けた輸出の取組み」と題するパネルディスカッションで、マレーシア、香港・中国、タイ、東南アジア総合の食品バイヤー、現地卸売り事業者による質疑応答が繰り広げられた。

       
         
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内容は最新現地販売事情の紹介と定番化に向けた様々なアドバイスが披露された。
            

マレーシア・クアラルンプルの高級百貨店食品責任者氏による「とにかく現地に足を運び体感すべき。そしてひらめいたら、自ら継続的に忍耐強く売り込んでみることで活路が開ける。」という言葉が印象的だった。
             

もう人任せ、イベント任せの段階は過ぎているのだ。

               

会場は発言を耳にしながら真剣にメモを取る人たちばかりで、その熱気に圧倒された。

          
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最新情報の収集に会場の参加者は真剣そのもの
       

          
午後は、マッチング商談会

       

午前のパネリストに加え、内外の食品バイヤーが一堂に集まり、中国四国ブロック管内の食品・農林水産物事業者との間で活発な商談や個別プレゼンが展開された。

       

すべてのバイヤーに予め時間割が定められ、約4時間にわたりビッシリとスケジュールされているのだ。とにかく予想を超える国内サプライヤーが参加し大変な活況ぶりだった。

       
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私も相談コーナーを任されたが、結局トイレに行く暇も無いくらい次々と情報交換をおこなった。
     

中国四国地区はここ数年、各県とも活発な海外販路開拓事業を展開しており、商談内容も事業企画もレベルアップしている。海外での物産催事から新たな戦略構築の段階に入っており、「次の一手」を模索している。

      

挑戦的で清新、アクティブな人たちばかり。

日本の地場食品産業や農林水産業も変わり始めているなあ、という印象を強くした。
      

         

最後のプログラムは「商品発掘会」と称する、輸出指向食材を用いた試食会とプレゼン会。

    
                    
ホテルのホール一杯に、中四国各県が持ち寄った素材を調理した料理やデザートの数々が並び、数十社にのぼるミニコーナーが展開されて、活発な試食商談が展開された。

      
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香港をはじめ、内外のバイヤーから次々とテスト購入のオーダーが出てくるのを間近かに目撃して驚いた。

           
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また、地域在住の外国人によるテイスティング調査も同時に行なわれ、外国人の味覚による嗜好情報の収集も行なわれた。

        
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日本在住外国人によるテイスティング調査

           
      
運営事業者の話によると予想を超える参加企業が集まり、とても好評だったという。

     
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農林水産省として、初めての試みという事であったが、海外で同様の事業をすると参加者も主催者も費用がかかり、サンプル等の搬送などの手間や到着リスク等がかかるため、事業進行に力量が集中させて有効な情報収集が出来ないという欠点を克服する事業ともいえる。

       
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多くの日本酒も出品された

          
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地方中核都市にいながら、これほどまでに活発な農水産物・食品の商談マッチングが実現するなんて少し前なら信じられないほどの変化ぶりである。

           
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もちろん、この情報受発信・マッチング事業もひとつの有効なきっかけであるが、あくまで事業者の今後の忍耐強い取り組みが求められるのは言うまでもない。

       

     

蒸しの力はスゴイ!(その2)

              
(前回から続く)
ここ別府・鉄輪(かんなわ)温泉の湯治場の一角。
   

庭にしつらえられた野趣溢れるテーブルに陣取る。

空気がすがすがしい。早くも体はリラックスし始めている。

      
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しばらくすると、竹の食器に盛られた何の変哲も無い数種の野菜の塊そのままの姿で運ばれてくる。
     
    
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よく見ると色鮮やかで、まだ湯気が立ち上っていてアツアツの様子。

       
ひとつひとつ野菜を口に運び、舌の上でじっくりと噛みしめてみると、ジワぁ~ッと自然の甘みが口いっぱいに広がり
     

ウォっ!と頭の中を閃光が駆け巡る。
    

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良く知っているどこにでもある素材を、しかも味付け無しで食べているというのに、明らかに今まで口にした事のない深い味わいに面食らってしまった。

     

甘藷(サツマイモ)、馬鈴薯、里芋の三種の芋はより甘みを増していて、トウモロコシも心なしか味が濃い。
      
     
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鶏の手羽先は身離れホックリと、それでいてジューシーで炭火焼のそれとは全く違う趣向である。
    

余分な脂分は全部落ちていて、しかも蒸気で蒸してあるからパサついていない
    

なんだァ! この食感はッ

    

この“地獄蒸し”と呼ばれる料理はシンプルなだけに、一見素朴だけれど、この違いは驚きに値する。

     

続いて、海産物が蒸しあがってきた。

   
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大ぶりの車えびもオレンジ色のウチワエビに隠れるほど

   

うわッ!! と歓声が上がる。 

   
やはり豪華に見栄えがするネ。
   

見ているだけで胃袋が動き出す。

      
     
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カキもまた旨みがタップリ!

       
蒸した食材は、本来の旨みが生きているから、個性的な調味料をまったく必要としない。

近くの樹からもいできた大分カボスを絞れば十分。

      
また、温泉蒸気の様々なミネラル質が食材を包み融合し、微妙・絶妙に食味と栄養を付け加えるのである。

     
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24時間かけてじっくり蒸すと白身の部分が中までコーヒー色に。
旨いッ!
        
      

バーベキューや焼肉のようなガツンとしたインパクトは無いが、かえって体にとても優しい「癒しの食べ方」ということにすぐに気がつく。

         
      
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もち米も蒸して食べるものだった・・・

    
    
地獄蒸し料理は、もともと湯治客が八百屋や畑から仕入れてきた自然の食材を自分で調達してきて蒸して食べるという食養生の形態のひとつであり、また蒸している間のひと時をかまどを囲んでのコミュニケーションによって、心まで癒されていくのである。

    
     
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自然の空気と水、素材そして景観と人情まで生かした、実は最高の料理法なのではないだろうか。

    
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蒸しあがるまでの間、会話も弾む・・・

      

しかも、ここでは光熱費、加工費はゼロ!! 
    
ゴミも少なく無駄もない。
     
     

今の時代にピッタリではないかッ!

     
    
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地獄蒸しは名前とは裏腹に決して手の込んだ派手な料理ではなけれど、ぜひ多くの皆さんにも現地に足を運んで堪能してもらいたい。

    

グルメ探訪、健康オタク指向とは異なる新たな価値観を体験できること請け合いだ。
   

ただし、豊かな感性に富む人には、という条件付きだけれども・・・。

      

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蒸し料理は食べた後も、あの重い満腹感、食後感がない

     

心が満足しているからもあるのだろうが、とにかくもたれないのだ。
    
胃袋もきっと楽していることだろう。

   
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蒸し上がる頃を見計らったかのように現れる

     

この温泉蒸気こそ、エネルギー不安を感じるこの時期に地域資源として活かせる予感・・・

     
     
ところで、地元の方の案内で、地獄蒸し料理を食べた後は、今度は自分が蒸される番だと聞いて2度ビックリ。

    

エエッ!! 自分が地獄の釜で蒸されるの???

      

頭の中でチラッと、骨離れのよい鶏肉と自分の胸のあばら骨がオーバーラップした。                      (次回に続く)

        

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タイ・ショック(その2)

        
(先回から続く)

タイで観光と言えば、もうひとつビックリしたことがある。

            
昨年9月、タイ・バンコクの新国際空港であるスワンナプーム空港の開港直後に訪れた時のこと。

            
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バンコク新国際空港
   
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免税店フロアのコンコースにオープンな寿司バーやカウンタバーがあってビックリした
    
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1997年の香港新空港開港時に苦い体験をしていたので、初めてのこの空港でも預けた荷物がチャンと出てくるだろうか?などと、ターンテーブルのところで心配しながら待っていたら、何やら聞き覚えのある外国語がガヤガヤと聞こえてきた。とにかく大勢の団体さんだ。
     

ロシア語に間違いないッ!

   
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なぜ解るのかと言うと、
そのつい数日前までウラジオストクに行っていたから。

    
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ウラジオストクの街
      
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て、再びバンコクの空港。

彼らは体格もいいし、きっとロシア人に違いない・・・。

   
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とにかく声も大きく、元気がいい。

   
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しかも若い人、年配、男性も女性も家族連れもおり、みな開放感に満ち溢れていてとにかく楽しそうだ。

    

ロシア経済の好調さはこんなところにも現れているのか? と感じ入ることしきりだった。

    

なかでもモスクワ経済が一人勝ちだと聞いているから、きっとこの人たちはモスクワから来たんだ、と思っていた。

       
しかし、後日、ウラジオストクで面識を得た政府機関の方と再会した時、バンコクでの一件について話したところ、それはウラジオストクの人である可能性が高い、と言うのだ。

      

ウラジオストクとバンコクを結ぶ定期航空路線が開通したとのことで、景気好調を背景にウラジオではちょっとしたタイ観光ブームになっているとのこと。

      
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バンコクを訪れる多くの欧米系の観光客の中にロシア人もきっといる・・・

       

寒いところの人は温かい場所で過ごすことを好むのだろう。

    

逆に年中暖かい東南アジアの人たちは雪や温泉のある観光地を好むようだ。

      
そういえば、ウラジオストクでは買い物をする時、値段を見ないで高級品を買う階層が人口の5~6%程度いるとの調査結果があると現地で聞いたことを思い出した。
       
      
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ウラジオストクの高級スーパーにて

   
いまや日本の自動車をはじめ、様々なメーカーや物流企業がロシアに進出しているという。

     
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中国、インド、そしてロシアという人口大国の一般庶民が豊かになるということは、いったい私たちに何をもたらすのだろうか?

     
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ウラジオストクのメインストリート

        

タイ・ショック(その1)

                      
先回に続いて、もうひとつの話題を
         

福岡県久留米市の田主丸町といえば、巨峰ぶどう狩りで有名な地域であるが、この季節は「柿狩り」もまた楽しみのひとつである。

      

久しぶりに観光柿園にやってきた。

    
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ここも元気な青年生産者がいろいろ知恵と工夫を凝らして運営している観光果樹園で、来園者はハサミとカゴを手にして思い思いに柿狩りを楽しむのである。

       
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目を皿のようにして大きな果実を見つけ、パチンと枝から切る瞬間は柿好きにはたまらない。

       
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手にずっしりと重さが伝わってくる。

      
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この季節は「伊豆早生」という品種で、名産の「富有柿」はまだ青く、来月の収穫の時期を待っていた。

   
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3ツ4ツほどちぎり、
   
さ~ァて、もうひとつ行くか」と意気込んでいたら、

大型観光バスが乗り付けてきて、ドヤドヤと団体さんが下りてきた

         

柿園の人たちがにわかに忙しくなり、「外人さんたちがやってきたッ」と準備に取り掛かっている。

    

外人さんといえば思いつくのが、韓国人?台湾人?中国人?
      

最近なら普通そう思うのが常識と言うもんである。

        

ところが、聞こえてくる言葉がまるで違う。

そう、タイの団体さんなのである。

    

もう、みんなハサミとカゴを持つやいなや大はしゃぎして、柿の林の中へ散らばっていく。

     
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一心不乱に柿をちぎったり、記念写真を撮ったりしたりと、さながら興奮のルツボ状態

    
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僕ら日本人はせいぜい5~6個くらいだが、タイ人の彼らは、一気にもうカゴ一杯15個も20個もちぎってる。

    
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皆さん 大収穫だ!

       

一体いくらになるんだろう?

      
こっちが心配になってくるが、ちぎった柿を重さで量る清算所では、一万円札が飛び交っているのである。

    
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試食用の柿もみんなで平らげてしまった。きっとタイ語で旨い旨いと連発していたのだろう。

    
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以前から、タイやフィリピンの人は柿が好物だとは聞いていたが、こんなにまで喜んでいるとは想像もつかなかった。

    
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バンコクの百貨店で販売される日本産の柿

        
      
話を聞くと学校の先生たちの団体さんだそうである。

         
皆、服装のセンスも良く、なかにはブランドに身を包んでいる人もいた。

            
こんな自然豊かな九州の山懐(ふところ)にまで、タイの団体さんがやって来る時代になったのだ。

           
心地よいショックが身を包んだ。

         

      
タイでの観光と言えば、

そうそう、もうひとつ驚いた事を体験したのだ。
(次回に続く)

      

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夕焼けと大志

                     
表的な秋果実のひとつであるが旬の季節を迎えている。

   
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もちろん僕も大好物で、つい食べ過ぎて時々お腹が張ってしまうほどだ。

        
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福岡は甘柿の生産では日本一の県であるが、
その主な産地のひとつでもあるJAにじの柿部会青年部の勉強会に参加させて頂いた。
      

農業をめぐる様々な可能性について議論したのだが、とにかく熱心。
     
そと者、よそ者の私の話を真剣に聞いてくれるし、
質疑応答には、とにかく次々を手を挙げて訊いて来る。
     
自分の主張も意見もはっきりと述べてくれる。
    

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第一、考え方がみな前向き、建設的、専門的なのである。
     

技術革新、販路開拓、観光や地域との連携、海外市場視察など、自分たちでドンドン行動しているのだ。
    
女性のJA職員も組合員も元気一杯で目がキラキラしている。

      

今でも柿の生産は、決して恵まれた経営環境ではないけれど
この人たちなら何かやってくれるかもしれない、と思わせる頼もしい存在として私の心に映った。

      
       
国内有数の規模と近代性を備えた柿の選果場も見学。

       
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最新鋭の設備で、選別や検品、包装、出荷まで一貫した作業が大規模に効率よく進められている。
   

ロボットも活躍していてビックリ。

    
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この日も全国に向けて発送されていた

      
    
施設見学の後は、最近お目見えした新顔の柿「太秋」とのご対面だ。

      
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昨シーズンに初めて味わい、ひっくり返るほど美味しくてビックリした。
       
その深い甘みと共に、なんか別の果物でも食べているようなサクッとした食感が、柿とは思えない新鮮な感覚に襲われる。

    
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直販所でも最近は指名買いの顧客も増えている
      
   

これだけは食べんとわからんよお~ッ。
(食べてみなければ判りませんヨ!)

       
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これが太秋の食べ頃の色合いなのだが・・・
      

大玉でずっしりとした存在感なのだが、果皮は決して鮮やかなオレンジ色ではないので、見た目で損をしているけれど、とにかく味わうべし!

     
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このアバタ(条紋)こそ、じつは美味しさの証し
        

柿が苦手な人でもスイーツ感覚で食べられると思う。
     
     

青年の志(こころざし)、施設の先駆性、新種の味わいに3度の驚きを体験して、深い充実感に浸りながらふと西の空を見上げたら、一面真っ赤な夕陽に染まっているではないか。

    
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柿と同じ、青年たちの情熱とまったく同じ、大地を照らす太陽の輝きがそこにあった。

     

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スローフード礼賛

                   
筑後地域と呼ばれる16市町村、22地域で、37日間にわたって繰り広げられるイベント「筑後スローフードフェスタ2007」が始まり、そのオープニングイベントに参加した。

   
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坂東太郎(利根川)、筑紫次郎、四国三郎(吉野川)という日本の三大河川のひとつ筑後川流域一帯を指し、昔から米どころの穀倉地帯で、豊富な農水産物で有名な地域である。

      

その筑後地域が連携して、広域かつ長期にわたるイベントを行うもので2年前から始まっている。

     
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地域の伝統食や食材を見直す「スローフード運動」だが、その意義は市民の間にも広まりつつある。

      
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不ぞろいなのが自然を感じる

       

何よりも生産者が元気と自信を持って、消費者との交流に臨んでいる姿を見るのはとても頼もしく映る。

    
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子供に懐かしいおやつの作り方を教え伝える

        
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農業生産者は地元の消費者を大切にし、また生活者は改めて生産者に対する畏敬の念と産物の魅力を再認識する素晴らしい機会となるだろう。

      
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子供たちも秋の味覚あけびを勧め歩く

     

農産物の海外での販路開拓は、地産地消、スローフード運動とよく対比されることもあるが、アジアの大都市でも食が大きく乱れ、安全性や素材の価値についての渇望感とも言えるニーズはむしろ日本以上で、工業的生産でない手作り感が伝わる日本産の農産物に寄せる期待は、我々の予想以上のものがある事も知っていてもらいたい。

    
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台湾にも伝統食や健康食が一杯
    
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この面での訴求力を海外でも高めることは重要で、日本ならではの戦略を打ち出すことを常々主張している。
その意味で、このようなイベントは大変参考になるのだ。

       

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今日は理屈抜き。

     

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プロの指導による美味しい食べ方も情報発信

       

ひとりの参加者として、大いに楽しんだ。

   
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なが~い一本巻き寿司をみんなで作る
もちろん県の特産「有明ノリ」を使う
        
                 
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最近静かな商店街もこの日は親子の歓声が響いた

       

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小麦粉からうどんを打つ 子供たちも真剣

         

自然の恵みに
「ちっご(筑後)の生産者の皆さん、ありがとうね~ッ!」

     
       
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